アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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法廷で飛び出した、「RVH」社長ら旧ライブドア残党の反社疑惑

 6月16日、東京地裁である民事訴訟の証人尋問があった。
この日、証人に立ったのはいずれも被告の立場にある旧ライブドア元社長の熊谷史人氏(冒頭左写真)、ライブドアの取引先に在籍していた岡田剛氏、旧ライブドアマーケティング元監査役の沼田英也氏(冒頭右写真)ら。
現在、沼田氏は「RVH」(旧「リアルビジョン」。今年4月に社名変更。6786。東証2部。東京都港区)という上場企業の社長。RVHの筆頭株主は「ユーキトラスト」(10・5%)といい、「SKOグループ」ともいわれる旧ライブドア残党の企業で、ここのボスが熊谷氏、幹部に岡田氏が就いている関係にあることは本紙でも既報の通り(SKOの社名K=熊谷氏、O=岡田氏から来ているといわれる)。
なお、SKOグループは「アミーズキッチン」なる別会社を通じて、かつてRVHの親会社だった「SOL Holdings」(旧シスウェーブホールディングス。6636。JQ)の筆頭株主にもなっていたが、ごく短期間にその保有株は売却し、売却益を得ている模様だ。
さて、本題に戻ろう。
今回、取り上げる反社疑惑、原告側がいっているわけではない。それどころか、沼田氏ら被告側が自ら証言していることなのだ。
なぜ、そんなことになったのか?
この民事訴訟が起こされたのは12年暮れのこと。
原告は韓国系企業Y社。
提訴内容を簡単に言い切ってしまえば、Y社は08年1月に民再申請した「東千葉カントリー倶楽部」を買収しようとし、その買収工作を熊谷氏らに頼んだ。
しかし、東千葉カントリーの実質的オーナーだったT氏が裏金を要求したり、韓国系企業には売りたくない意向、また同ゴルフ場会員の同意を取り付ける必要があるところアコーディア・ゴルフ、PGMホールディングスなど大手ゴルフ場運営会社も手を上げるなど数々の困難があった。
結局、買収は失敗。しかも買収資金総額約50億円の内29億円が戻らなかったとされるが、本訴訟はその内の使途不明とされる約6億3446万円の返却を求めたもの。

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