アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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新国立見直し――背後にゼネコン利権を含めた森元首相の暴走説

 昨日午後、安倍晋三首相は2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設計画を、「白紙に戻し、ゼロベースで見直す決断をした」と表明した。
イラク出身の建築家、ザハ氏の屋根の奇抜なデザインを採用しようとしたところ、メイン会場の総工費は北京五輪(約430億円)、ロンドン五輪(約650億円)を大きく上回る3000億円は行くとみられる上、工事も間に合いそうになく、国民から大きな批判が出ていた。
安保法制制定の強行もあり、ついに内閣支持率より不支持率が上回るなか、国民の不満をガス抜きし、安保法制制定だけは何としてもとの思惑もあってのことだろう。
 しかし、この突如、あっさり安倍首相が新国立競技場建設計画を白紙に戻した背景には、森喜朗元首相(78)のこの間の余りの独善ぶり、そして利権漁りに、「競技だけに専念し、俺のジャマをするな!」との安倍首相のメッセージの意味もあってのことだというのは、さる政界関係者。どういうことなのか?
新国立競技場は、20年の東京五輪だけでなく、その前年19年9月開催のラグビー・ワールドカップでも使用される予定だった。
このように、そもそも新国立建設は12年2月と、東京五輪招致決定(13年9月)前に、ラグビーW杯のため早稲田ラグビー部出身で文教族、元首相の森氏が進め、しかしそれでは巨額建設費を捻出できないということで、石原慎太郎都知事(当時)の同調の下、東京五輪会場としてもセットでということになったという。

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