安保法案成立が目前のいま、自らの命を賭けて反対を訴えた2人の素顔を振り返った。
1人は、昨年6月29日、東京・新宿南口駅前の歩道橋の上によじ登り、持参したガソリンを被り焼身自殺を図った。
その前、約1時間に渡り、持参した拡声器を使い、「集団的自衛権反対!」の主張を繰り返していた。当時、本紙でも報じている。
もう1人は昨年11月11日、東京・日比谷公園の広場の真ん中で。横に以下の「抗議文」が置かれていた。
<衆議院議長、参議院議長、安倍晋三内閣総理大臣殿
違憲無効な「7・1閣議決定」を直ちに取り消せ!
集団的自衛権容認に基づく安保法制の立法準備及びガイドライン再改定などを即刻やめよ。
これらと結びついた沖縄の辺野古・高江の基地建設を今すぐ中止を。
国会両院は、違憲・無効な「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」2014年7月1日国家安全保障会議・閣議決定の取り消し決議を。
わたくしは死をもって訴えます>
共に60代男性で、新宿南口駅の方の男性は一命を取り止めたが、日比谷公園の方の男性は病院に運ばれたもののまもなく死亡が確認されている。