7月1日、本紙は「東千葉カントリー倶楽部」(下写真)を買収したいとの依頼を受けた熊谷史人元ライブドア社長(冒頭写真)が、同じく旧ライブドア残党である岡田剛氏、現在「RVH」(旧「リアルビジョン」。6786。東証2部)社長である沼田英也氏らと組み、買収工作を行ったものの、買収は失敗しただけでなく、多額の使途不明金が出て、約6億3446万円の損賠賠償請求訴訟を起こされた民事訴訟(東京地裁。平成24年ワ第36146号。平成25年ワ第23246号)の証人尋問で、暴力団側への利益供与など数々の法律に抵触し得ることを行っていたことを本人自身証言したことをスッパ抜いた。
前述のように、沼田氏は現在、上場企業トップだし、熊谷氏は「SKOグループ」ともいわれる旧ライブドア残党の企業群を通じて複数の上場企業に出資しているのだからこれは看過出来ないだろう。
前回は総論の報告だったが、傍聴時のメモなどが整理出来たので、今後、より詳細な3人の証言を紹介していく。
2回目の今回は、とりあえず、熊谷氏の証言(主尋問)のなかから、法律に抵触し得る内容、または本人がその認識があったと思われる主な発言を再現してみた。
ーー被告人弁護士 ゴルフ場買収のおカネを出すんだから、T氏(東千葉カントリー倶楽部の実質的な元オーナー)の他にどういう人に、いくらぐらい行くというのは関心があると思うが、なぜ、それを聞かなかったのか。
熊谷 聞いちゃいけないと(依頼人弁護士から)いわれたから。詐欺破産、民事再生法違反の可能性があると、共犯になる可能性があるので。私自身、(ライブドア事件で)執行猶予中の身でしたし。
ーー(依頼人サイドから)反社におカネが渡ると、暴力団とか、そういう問題があったのか。