アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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検察のタニマチともいわれた――あの「大阪経済倶楽部」会長が出資法違反容疑で逮捕に(2)久間元防衛相登場の背景

 前回記事でお伝えしたように、7月16日、高速道路のETC料金割引などを提供する「経営環境開発共同組合」(広島市)の代表理事として逮捕された奥垣内次郎容疑者(64。冒頭写真)には、検察のタニマチ的謎の組織ともいわれた「大阪経済倶楽部」会長というもう一つの顔があった。
「否、そもそも奥垣内は大阪経済倶楽部の人脈をカネにしたい。その一つが『経営環境開発共同組合』(広島市)。しかし、ここは共同組合で非営利なので、大阪経済倶楽部に関連した営利活動を行うべく、大阪経済倶楽部会長に就任した翌月の13年11月、『カイト興産』なる会社で営業を始めていました」(関係者)
 このカイト興産、住所は大阪経済倶楽部(東京都港区)とまったく同じ(横写真は入居ビル)。
大阪経済倶楽部は04年から本部を東京へ。また、同倶楽部は任意団体だったが、大阪経済倶楽部と以降も名乗りながらも、14年1月には「一般社団法人世代政経倶楽部」(同住所)を設立し、奥垣内容疑者は代表理事に就いている。
さて、本記事では2つの事実を指摘する。
 1つはカイト興産のいかがわしさ。
もう1つは、前回記事で久間章生元防衛相が大阪経済倶楽部と密接であることを述べたが、どういう関係から両者は結びついたのか? それは「クレアホールディングス」(1757。東証2部)の人脈が関わっていたようなのだ。

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