アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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検察のタニマチともいわれた――あの「大阪経済倶楽部」会長が出資法違反容疑で逮捕に

 広島県警は7月16日、高速道路のETC料金割引などを提供する「経営環境開発共同組合」(広島市)の代表理事・奥垣内次郎容疑者(64。冒頭写真)と元常務理事を、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で逮捕した。
2人は共謀し、ETC料金割引の保証金集めを名目に、実際は元本保証と3~5%の配当金(毎月)を謳って出資を募り、4人に同組合口座に計1450万円を振り込ませていた疑い。
全国の151業者・個人から計約6億5000万円を集めたものの、現在は事業を行っておらず、前述のように元本保証・配当金を謳って新たな出資を募り自転車操業し、一部は遊興費に充てていた可能性もあるという。
大きな事件ではないので一部の大手マスコミしか報じなかったし、別の肩書きでの逮捕だったため本紙も見落としていたのだが、この奥垣内容疑者、「大阪経済倶楽部」会長という別の肩書きがあったのだ。
 横に掲げたのは、『噂の真相』の02年3月号記事。
同記事タイトルから窺えるように、当時、同倶楽部名誉会長には吉永祐介元検事総長、顧問には緒方重威元広島高検検事長(元公安調査庁長官)などが名を連ね、「花月会」同様、検察と企業(花月会は住友グループ。大阪経済倶楽部は中小事業)を結び付ける謎の組織ともいわれていた。
そもそもは濱田守久氏が作ったもので、本紙・山岡は上記・噂真の取材で大阪で濱田氏に会った。しかし、濱田氏は10年に死去。もっとも、大阪経済倶楽部は存続し、今回逮捕された奥垣内容疑者は13年10月から3代目会長に就いていた。

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