押尾事件で森喜朗(元首相)・森祐喜(石川県議)親子の関与が噂されるなか、過去の疑惑などが再び注目されている。(冒頭写真=「日刊ゲンダイ」3月2日付記事)
本紙ではすでに、森親子の地元である石川県小松市に本社を置くパチンコホール会社「東洋コンツェルン」との関係を、政治献金や、祐喜氏がかつて子会社専務に就いていた事実などを元に報じている。(「DMM」の件も)
同じく、地元の事情通の間では“常識”とのことだが、パチンコ景品交換所と不動産業を営んでいた人物(故人)との関係を、森元首相親族が関係会社役員に就いていた事実などを持って以下に指摘する。
しかも、この人物(故人)は過去、暴力団組長を務めていたのだ。
もっとも、森元首相のこうした有力スポンサーも近年では勢力を大きく落としている。
例えば、前回報じた東洋コンツェルンにしても、「スタッフ東京」が傘下から抜けただけでなく、東洋コンツェルン東京本部が入る東京・赤坂の自社ビル(地下3階地上9階建=上写真)は債務(かつて約13億円の根抵当権が付いていた)や税金滞納から競売され、06年5月、オリックス信託銀行に所有権が移転している。
森氏が首相を務めたのは約10年前。現在72歳で、祐喜氏がボンクラで後継者に値しないとあっては無理ないのかも知れない。前回衆議院選挙では、自民党下野の影響も加わり、森元首相は民主党新人候補にかろうじて勝ったのはご存じの通り。
こうしたなか、押尾事件が起きたのは何かの因縁かも知れない。