本紙はこの間、共に上場廃止になった不動産、証券事業の「シグマ・ゲイン」(元大証2部)と、IT系企業「オーベン」(旧アイ・シー・エフ。元マザーズ)との関係について何度かレポートしている。
上場廃止になったことで株主に多大な迷惑をかけている両社――オーベンを巡っては架空増資容疑などで一部事件化したものの、両社に関係し、不動産ファンドなどで私服を肥やしたと思われる人脈は刑事罰に問われていない。
前回、長田雄次(シグマ・ゲイン社長)、上野智司(オーベン社長)、川上八巳、安リチャード各氏らが一同に役員に就いた投資会社の存在を明らかにした。(冒頭左写真はその会社謄本。右はマカオ)
今回は長田氏と川上氏が勧めた具体的な投資案件に関する証言を紹介する。
ある会社社長が証言する。
「長田と川上の2人が揃ってやって来て、いまマカオの不動産に突っ込んでいると。1年で2倍ぐらいにするから投資してくれといわれたんです」