ここ数カ月で加藤暠、「村上ファンド」と大物投資家に捜査が入った。また別件では「東理ホールディングス」(5856。東証2部)代表の福村康廣氏が関係している高校に捜査が……。
なぜ、突然“大物”が次々とやられるのだろうか。
それは証券取引等監視委員会委員長(佐渡賢一・前福岡高検検事長=冒頭写真)の任期があと半年に迫って来たことと関係しているのではないか。ここで“大物”を逮捕し組織を誇示、あるいは手柄を立てようと。
もっとも、任期切れ前の手柄取りはサラリーマン社会でもよくあることだ。
それにしても、証券取引等監視委員会など当局が獲物を押さえる手口にはどのようなものがあるのか。
加藤氏を例にしよう。
当局は「風説の流布を認めないと奥さん、息子もやるぞ」と脅す。
加藤氏は違法を認めないため3人とも捕まえてしまった。
村上氏の場合はどうか。