アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙では事件直後に詳報――王将社長射殺事件と接点か。福岡地検が乗り出したゴルフ場トラブル

 福岡地検は昨1月20日、株式を増資したと虚偽登記をした疑い(電磁的公正証書原本不実記録・同供用)で、その福岡県福岡市のゴルフ場(冒頭写真)経営会社の元社長U氏の自宅など関係先の家宅捜索を始めたという。
虚偽登記などたいした容疑ではないから、大手マスコミの扱いは大きくない。だから、まだ知らない読者も多いだろう。
だが、なぜそんな事件に検察が乗り出すのか。しかも、この件で利害関係人とトラブルが表面化したのは3年以上前のこと。
「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(9936。東証1部。京都市山科区)の大東隆行社長(当時。横写真=「毎日」13年12月20日号記事)が射殺されたのは13年12月。すでにあれから2年以上経過しているが、本紙は発生直後から6回に渡りこのゴルフ場のトラブル説を詳報していた。
だが、注目した大手マスコミはなかった。
ところが、今回の冒頭述べた福岡地検が乗り出したこの一見、どうということもない事件につき、大手マスコミの一部は「王将社長事件と接点か」といった見出しを付けて報じている。
大手マスコミは昨年12月、殺害現場の遺留品から検出されたDNAが九州の暴力団組員と一致したと一斉に報道。もっとも、その後、この組員には完全なアリバイがあったようだが、実は今回、家宅捜索を受けた元社長の背後に九州の元暴力団幹部がいたことも本紙は報じている。
さらに本紙はつい最近、その元暴力団幹部の妻が、詐欺容疑で逮捕されたことも報じている。
こうした事実を見れば、今回の家宅捜索、王将社長射殺事件解明のための“別件捜査”の可能性もあるのではないか。

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