「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」(9936。東証1部。京都市)は3月29日、13年12月に大東隆行前社長が射殺された事件を契機に、暴力団など反社との関連を調べるために立ち上げていた第三者委員会の調査報告書を発表。(冒頭写真=「産経」記事より)
「反社との関連は認められない」と結論づけたものの、創業家と関係が深い不動産会社経営男性が率いる企業グループとの間での不適切な取引で約200億円が流出し、約170億円が未回収になっていることを明らかにした。
また、王将は東証1部上場に移行する直前の12年11月、不適切取引の調査を開始。その社内報告書案が13年9月の臨時取締役会で示されたが30分ほどで回収され、その報告書案のなかに今回の200億円流出の件は記されていたが公表されず、また、この取引の清算に動いていたのが射殺された大東前社長だったことも明らかに。射殺事件が起きたのは、完全清算のために大東前社長が動いている最中だった(結局、完全清算できず)。
大手マスコミは、この不動産会社経営男性が誰か、王将の資金が流出したゴルフ場(上写真)が具体的にどこを指すかも報じていないが、本紙では事件発生直後から、1つの説として、この男性との関係につき報じていた。