大手マスコミ既報(冒頭写真=「毎日」3月29日記事より)のように、日本相撲協会は3月28日、東京・両国国技館で理事会(理事10名)を開催、八角・貴乃花両親方を除いた8名が投票し、6対2で八角親方(元横綱・北勝海。52)の理事長再任が決まった。
しかし、本紙が事前に得ていた情報では貴乃花親方(43)が優勢。「貴乃花で決定」と断言する協会関係者もいた。
当初から、理事長選の行方は、最大の票(4票。ただし、北の湖部屋を引き継いだ山響親方は早くから貴乃花支持を表明)を持つ出羽海一門の残り3票がどちらに動くかが最大ポイントで、貴乃花有利と見られていたのも貴乃花親方が掲げる具体的な協会改革ビジョン、また北の湖前理事長の“負の遺産”ともいわれる小林慶彦元顧問(1月下旬に解雇)が貴乃花親方の参謀に就いていたものの鈴木宗男元代議士やそのスポンサーの大手食肉会社などのダーティーさに比べればはるかにマシとのことで、支持を得ていたからだ。
ところが、理事長選の数日前、この3票が八角理事長側にひっくり返った。それを知った貴乃花親方は、直前には自らも必死で関係者に連絡を取っていたと聞く。
大手マスコミは結果だけで、なぜ、その3票がひっくり返ったのかまったく報じていない。