アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(558)バイオ株バブルーー筆頭の「そーせいグループ」


かつて「リキッドオーディオ・ジャパン」という会社が、マザーズ上場第1号になったことがあった。1999年末のことだ。上場前から黒い噂があったが、上場後、社長が恐喝で逮捕されたりで08年に上場廃止となった。だが上場直後には売上・利益のまったくというほどない零細企業であったにも拘わらず、有望ベンチャーということでとんでもない株価がついたものだ。
あれから18年余りーー最近、バイオ株ブームになっており、なかでも今、リキッドと同じマザーズ市場で大注目なのが医薬品ベンチャー「そーせいグループ」(4565。東京都千代田区)だ。
リキッドとは違い、こちらは研究開発を行っており、実態のあるベンチャー企業。したがってかなりの売上高もある。今期、前期比3倍以上の約117億円、そして利益は赤字を脱して約60億円の黒字としていた。ところが、この4月7日、最終的に売上高は予想より約35億円低い85億円、利益に至っては黒字どころか34億円の赤字になったと発表した。また、キャッシュフローは219億円の赤字。
それでも同社株価は4月7日の赤字決算確定発表後も上昇し続け、現在も約2万5000円前後(冒頭写真=そうせいの株価チャート)。そして時価総額は4200億円以上。

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