本紙は1月24日、「当局もエイチ・エス証券の野口副社長の死を疑問視か」とのタイトルで、関西のある政治団体幹部の存在を挙げたが、その後の追加取材で、その人物に注目すべきもう一つの顔があることが判明したので報告しておく。
その顔とは、決して自身は表に出ないが、ダミー役などを使って、数々の上場企業の大株主になっている事実。それも、ライブドア同様、いわゆるネット系といわれる新興企業や、闇人脈が介入していた瀕死の問題企業などで、やはり只者ではないようだ。
そうと思われるそれら上場企業とは、まずは闇人脈に食われ、現在も、首謀者は逃亡中で、再建中の「大盛工業」(東証2部)。04年には10%以上を保有していた。
また、05年後半には出版・映像・音楽、コンテンツ開発の「アーティストハウスホールディングス」(マザーズ)の株も数%保有していた模様だ。