アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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公取が注目の下関市し尿処理施設談合疑惑ーー安倍晋三代議士元大物秘書も関与か

●江島市長とし尿処理メーカーを結びつける地元コンサルタント会社

本紙で何度も報じている、山口県下関市発注の公共工事、し尿処理場建設受注(クボタ。今年7月29日落札。工事費は26億8000万円)を巡る官製談合疑惑ーー8月2日、公正取引委員会がクボタも含めた汚泥再生・し尿処理施設の大手メーカー本社等20数カ所を一斉に捜査したが、公取がその疑惑を抱く具体的な現場の一つが安倍晋三幹事長代理の地元である下関市の案件では、と注目を集めている。
もっとも、いくら安倍代議士の地元で、江島潔市長が安倍氏の強力なバックアップを受けており、その市長の疑惑が事実だとしても、安倍氏が責任を問われるわけではない。
だが、受注したクボタに有利な設計図を先にコンサルタントが描き、そのコンサルタント会社に地元・下関市の元大物秘書が就いているとなれば、安倍代議士も関係ないでは済ませられないだろう。
実は官製談合において、コンサルタント会社がしばしば重要な役割を果たす。
工事、それもし尿処置場という特殊な建物の設計となれば、役所職員には知識がない。
そこで設計をコンサルタント会社に出す。
このコンサルタント会社が特定業者に有利になるような設計図を書く。
この結果、有利な会社は「今回はうちが設計を取った!」=「他の者は今回は入札から下りてくれ」、「一番札を入れないでくれ!」ということで、めでたく落札というわけだ。

●下関市のコンサルタントを引き受けるパシコン

下関市のこのコンサルタント会社は、奇しくも本紙・山岡といまも訴訟をしている世界的な「パシフィック・コンサルタンツ」。近年、同市工事における設計の仕事を数多く取っている。
問題はこのパシコンが下関市に食い込めた理由。

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