8月2日、公正取引委員会は汚泥再生・し尿処理施設のプラントメーカー各社に立ち入り検査を行った。「橋梁談合事件」で自信を得た公取の次なるターゲットはこの(官製)談合と見られる。
この分野は、橋梁と違ってひじょうに特殊な分野であることから、工事費の“相場”というものが極めて曖昧。そのため、地元首長と談合組織が組めば、公金を他分野以上に高い割合で掠め取ることが可能なのだ。
そこで関心が向くのが、公取は具体的にどの工事にターゲットを絞っているのか。
複数の関係者の証言などによれば、何と安倍晋三自民党幹事長代理のお膝元、江島潔市長が牛じる山口県下関市発注のし尿処理工事が上がっている。