アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

名誉毀損で逮捕の出版社、鹿砦社・松岡利康社長初公判開廷される

 去る10月17日(月)午後3時より、名誉毀損容疑(阪神タイガース職員とパチスロ・アルゼに対する)で逮捕されている鹿砦社・松岡利康社長等の初公判が神戸地方裁判所であったであった。 同裁判所では一番広い101法廷で開廷されたが、約100席(内、クラブ所属記者用が15席)のほぼすべてが埋まっており(記者席は満席)、関心の高さが伺えた。 手錠姿で現れた松岡社長は、約3カ月も勾留されているため、ややほっそりした感じを受けた。着ていたナイロン製ジャンパーの背には金色の龍の刺繍がされており、そこには大きく「大逆転」との文字が躍っていた。 さて、検察側の冒頭陳述によれば、この日、同じく法廷に立った(在宅起訴)阪神タイガース元スカウトマンの父の死の真相を探ろうとして職を投げ打ってまで取材、そして鹿砦社から単行本を出した(ただし、こちらでは起訴されていない。HPの記述内容で起訴)娘さんとを分断することで、訴訟を有利に運ぼうとする意図が浮き彫りになった。 すなわち、娘さん側はすでに名誉毀損に当たると認めており、その代わりに彼女に関しては検察側は微罪で終わらせる様子だ。また、 彼女からはすでに松岡氏が名誉毀損で訴えられことを認識していたとする供述を取っていることが伺えた。 一方、全面無罪を主張している松岡社長については、アルゼ分に関し、ライバル会社2社から計8000冊、計1350万円分の単行本を買い取ってもらっていたと陳述。暗に、「売れれば何でもありの人物」と印象づけたい様子が感じられた。 これに対し、松岡社長自らが意見陳述。「全面無罪」を主張すると共に、アルゼ、阪神タイガースという公的企業に関し、大手マスコミが取り上げない問題を追及して何が悪い、「この場で傍聴している(何も真相を書かない大手)マスコミもしっかり反省してください」旨発言もあった。 続いて、保釈が認められないだけでなく、弁護士以外の接見すら未だ許されないため、「社員とのコミュニケーションが取れないことが、会社が潰された一番の理由!」、「何のための長期勾留か!」、「ここまで来ると嫌がらせ(会社を潰すための)とか思えません!」(8月末閉鎖。ただし、雑誌『紙の爆弾』は存続)とも述べ、次第に感情が昂ぶったのだろう、検察席の方を睨み、吐き捨てるような口調になっていた。 さらに、すでにこのことにより、「他のマスコミへ威嚇的効果を与えている」とも述べた。 そして、「わが身を捨て、血の一滴、涙の一滴が枯れるまで戦い続ける覚悟です!」と締め括った。 これに対し、傍聴席から拍手が起こり、「松岡、頑張れ!」といった声も飛んだ。裁判長はこの発言を許さず、傍聴人2名が退席させられる一幕も。退席した1人の男性は「検察、舐めるなよ!」と叫んだ。 なお、裁判長は職権により次回より裁判を分離するとし、先に女性の方について進め、松岡社長分は休廷するとした。 この結果、松岡社長は先に退席に。退席時、手錠された両手を高々上げ、傍聴席をにっこり渡って見渡した。 閉廷は午後5時ごろ。次回の分離された松岡氏の公判は12月19日、同じ101号法廷。 この後、浅野健一同志社大学教授と旧友の2人が記者会見、そして近くの会館で支援方針について会合が持たれた。 初公判後、松岡社長は直ちに保釈申請を行ったが、翌日、またしても却下との決定が出た。 (冒頭には松岡氏が弁護士経由で配布した文書を掲げておく)。 なお、支援者代表の連絡先いは以下の通り。 永岡浩一。〒654?0076神戸市須磨区一の谷町1?1?9?303。 メール [email protected]

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