数年前、外資から買収して証券会社社長に収まっている野村證券OBの資金源に関し、関係者の間から疑問の声が上がっている。
クレディ・スイス事件をご記憶だろうか。
クレディ・スイスといえば、スイス2大銀行の一つだが、米国の金融グループを傘下に収め、グループ会社がわが国においてバブル崩壊後の90年代初めから、不良債権を抱えた生保や大企業に対し、デリバティブ(金融派生商品)取引を行うことで、不良債権を先送りできる違法な金融商品を売りまくり、大儲けした。この取引企業が週刊誌などで“飛ばし”企業として槍玉に上がり、99年11月、警視庁捜査2課はグループ銀行の東京支店長を銀行法違反(検査妨害)で逮捕している。