05年12月29日の『日経新聞』が興味深い記事を掲載している。
わが国証券大手・日興コーディアル証券などを率いる「日興コーディアルグループ」(東証1部)の2004年9月中間決算において、不明確なSPC(特別目的会社)の損失(約140億円)が同決算に反映されていないとして、このSPCを06年3月期決算では連結対象とするように、監査を担当する中央青山監査法人が要請していたという内容だ。
この中間決算が反映された同社の05年3月期決算の経常利益は約777億円。140億円といえば、この約2割を占める。
この報道に対し、同社はHP上で、「中央青山からそういう要請はなかった」と報じている。
だが、本当にそうなのか。
実は月刊『現代』(06年2月号。講談社)に、同社に関する特集記事が出ている。
タイトルは「スクープ! 呪縛はとけていなかった! 日興コーディアル証券『封印されたスキャンダル』」。書き手は、元日経新聞記者で、近著にNTTの裏側を暴いた『巨大独占 NTTの宿罪』等があるジャーナリストの町田徹氏。