アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(594)「IFAという新たな歩合外務員」

 かつて兜町の高給取りといえば歩合外務員というフルコミッション契約営業マンであった。しかし長引く株価低迷、株券の電子化、仕手筋の崩壊などで相場に影響力を持つ歩合外務員はほんの数名だろう。今でも現役で仕手筋御用達として重宝されているのはY証券A氏くらいのものだ。
今、歩合外務員になりたい証券マンはいない。
入れ替わるかたちで、IFAという独立系フィナンシャル・アドバイザーが出現している。
03年5月に証券取引法が改正され、04年4月から、証券会社以外の個人(法人も)も証券会社から委託を受けるかたちで株式を始めとする有価証券の売買などを行えるようになった。
簡単にいうと代理店みたいなもの(登録外務員)。
歩合外務員が証券会社に属し毎日出社し手数料の4割程度をもらうのに対し、IFAは数社の証券会社と取引ができ、多いところでは6割のバックがある。また出社する必要もないし、契約解除の危険性も少なく気が楽といえば楽だ。
しかし、そもそも今の時代に高い手数料を払ってIFAに注文を出すメリットはない。ところが、楽天証券やSBI証券もそうだがIFAに力を入れ彼ら向けに高い手数料を設定している。なぜなのか?

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