アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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債務超過で経営危機「郷鉄工所」の闇(9)


 本紙は、債務超過で経営危機の「郷鉄工所」(6397。東証2部。岐阜県垂井町)に関してこれまで8回報じている。(冒頭写真=後述する松尾隆氏息子会社に出された融通手形)
同社が何とかこの危機を打開しようと動くのは当然だし、多くの従業員、株主などのことを考えれば何とか脱して欲しいと思う。
だが、会社側では田中桂一専務が中心になって、資金調達で組んだ相手が、松尾隆氏(下写真=12年11月、架空増資事件で逮捕。13年9月の一審判決は懲役2年6カ月執行猶予4年、罰金300万円、追徴金6億2926万円。控訴)だった。しかも、その結果が融通手形の乱発。そこで、本紙は松尾氏を切るべきだとして、その乱発の事実などを取り上げて来たのだが、郷鉄工側はそんな気はないようだ。
 最近の郷鉄工の取締役会には、何と松尾氏が何度も顔を見せ、意見を述べているというのだから驚きだ。しかも、その席で、何と本紙の記事が同社の信用を貶めているとして、名誉毀損で告訴すべきとの意見が田中専務から出されたという。
本紙報道は正しいし、同社の信用を失墜させているのは松尾氏と組んだ結果なのに、この発言。まさに郷鉄工は末期症状を呈しているとしか思えない。
ならば、松尾氏が郷鉄工に食い込む契機になったともいわれる「書類」の存在をここに明かそう。

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