不動産関連の「燦キャピタルマネージメント」(2134。JQ。大阪市中央区)が、10億8500万円(内1億円はデッド・エクイティ)の第三者割当増資と、すべて行使されれば13億2460万円になる新株予約権を発行するとIRしたのは10月24日のことだった。
11月18日が払い込み期日。
結果は一部失権したものの、第三者割当増資では8億6100万円、新株予約権はすべて行使されれば12億1720万円と、大半の払い込みがなされた。
そして、この第三者割当増資、新株予約権の多くを引き受け、54・07%(12月8日提出の「大量保有」によれば43・84%に低下)というダントツの筆頭株に躍り出たのが「OCEAN PACIFIC MANAGEMENT PTE.LTD」というシンガポールの会社。
この会社、記憶ないだろうか。
そう、燦キャピタルは今年5月末にも第三者割当増資と新株予約権を発行。この際は第三者割当分が2億2050万円、新株がすべて行使されれば1億610万円分だったが、その第三者割当の半分と新株予約権のすべてを引き受けていたのが同じOCEANだった。
もっとも、今回の増資前(遅くても今年9月30日以前)にOCEANは以前の引き受け分をすべて売却していた。
前回増資時の発行価格、行使価格は共に105円。ほどなく燦キャピタルの株価は140円以上になった(冒頭写真)から、OCEANはそれなりに儲けたようだ。