アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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顧客資金ズサン管理で支払い命令を受けていた「abc」松田元代表

7月6日、暗号資産ディーリング事業の撤退につきIR。その前、5月8日には監査法人が辞任し、未だ新たな監査法人が見つからない「abc」(旧「GFA」。昨年9月社名変更。3808。東証スタンダード。東京都港区。疑義注記)。
その代表は松田元氏(冒頭写真)。
かつてはカリスマ実業家とも言われ、また暗号資産(ブロックチェーン技術)に詳しいともされ、それを買われて「オーケーウェブ」(旧オウケイウェイヴ。3808。名証ネクストクス。疑義注記)代表、「ビート・ホールディングス・リミテッド」(9399。東証スタンダード)CEOになったこともあったがことごとくうまくいかず。そして今回abcでも事業撤退し、同社株価は代表就任時の6分の1という暴落ぶり。
本紙では以前から松田氏のいかがわしさにつき何度も報じて来たが、その化けの皮が完全に剥がれたと言っていいのではないだろうか。
そんなタイミングで、過去のことながら、松田氏は顧客の資金をズサン管理していた責任を問われ、不法行為により、会社と松田氏個人で共同して2億5275万円の支払い命令を受けていたことがわかったので報じる(東京地裁。判決は2022年2月1日)。
この判決文を見ると、松田氏が顧客の大切な出資金をいかにズサン管理、つまり、有体に言えば、顧客に良いことを謳い、出金させたら後はどうなろうと知ったことではないという、暗号資産事業失敗にも通じる体質が見て取れる。とても上場企業の役員に就く資質があるとは思えないのだ。
そういう点から、この判決内容は今からでも意味があると思い報じる。
松田氏と共に提訴されていたのは経営コンサルなどの「プロメテウス」(東京都新宿区)。松田氏が創業者でオーナ、元代表。旧名「アズホールディングス」で、同社も関連した過去のゴタゴタや疑惑を本紙では報じたことがある
松田氏は2016年、線虫を用いたがん検査法の実用化のために設立された「HIROTSUバイオサイエンス」(東京都千代田区)の研究開発資金集めのために共同組合を設立し出資を募り、同年10月、23名から2億3000万円(1口500万円が基本。最高出資4500万円)をプロメテウスに振り込ませた。
そして、HIROTSUと金銭消費貸借契約を結び、同額を含む2億5650万円を貸し付けたが、運営を巡る意見の相違から同年12月、HIROTSUは2億2800万円をプロメテウスに返金。
ところが、翌2017年3月、盗難事件が発生。プロメテウスの通帳、実印が盗まれ、翌日2億2500万円が何者かによって引き出された。
これに対し出資者が2019年に損害賠償請求訴訟を提起したものだ。

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