アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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オレンジ共済事件・友部達夫元参議院議員の哀れな末路

●自分の身の回りのこともできない元議員 最高裁に上告までしたものの却下され、あのオレンジ共済組合の詐欺事件で友部達夫元参議院議員(旧新進党比例区)の懲役10年が確定したのは2001年6月のことだった。 たった1回の当選ながら、参議院議員というその信用を背景に、高利回りを謳ってお年寄り等から約90億円を集めていた同議員。その犯罪内容もひどいことこの上ないが、犯罪が発覚してからの態度もひどかった。 新進党(当時)も早速見捨て、辞職勧告決議案に賛成、友部元議員は無所属になったものの、逮捕・拘置された後も議員辞職せず、刑が確定して失職するまでの4年4カ月、1度も国会に姿を見せなかったのに総額約1億6000万円の国費を手にしていた。 だが、天罰は下るということか。 関係者の話によれば、友部元議員は現在、静岡刑務所に収監されているそうだが、すでに76歳と高齢ということもあるのだろうが、精神的に参り、もはや自分の身の回りのことさえ一切できない、それはひどい状態とのこと。もはや死期は間近に迫っているとしか思えないそうだ。 ●坂井隆憲元代議士の場合 思えば、最近の議員の質の悪さは目を覆うばかり。 友部元議員が詐欺を働くために参議院議員になったとすれば同様、金儲けのために議員になり、やはり塀の中に落ちたとしか思えないのが坂井隆憲元代議士(自民党。佐賀1区)だった。 大蔵省キャリアで税務署長まで務めながら、後援企業などから約1億6800万円のヤミ献金を受け取った他、秘書給与を国からだまし取っていた政治資金規正法違反(虚偽記入)と詐欺罪で、懲役2年8月の実刑が確定したのは今年2月のことだった。 同元代議士の場合、控訴して徹底抗戦する構えを見せたものの、最終的には情状酌量による刑低減を狙って控訴を取り下げた。だが、同じ政治資金規正法違反でもその悪質さから、ほぼ同時期、同様の罪に問われた議員の倍近い刑期となった。 この坂井元代議士についても、興味深い事実が聞こえて来た。その当選には九州地方の広域暴力団の強力なバックアップがあったというのだ。 「現状では選挙に勝てないということで、あるフィクサーを通じ、自ら地元に大きな影響力を持つ広域暴力団トップに接触した。その結果、その広域暴力団トップはこれまで応援した代議士から鞍替えし、その支持の下に票が一挙に坂井氏に集まり当選できた。だが、坂井氏のすごさ(?)はそれにも拘わらず、当選したら一転、“議員が暴力団とは会えない”と一切謝礼等せず、後は現役の強みで当選を重ねていた(4回生)事実。したがって、地元の事情通の間では“暴力団より悪徳”とも言われていたほど」(事情通)…

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