筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。
2025年の流行語大賞は、例の「働いて、働いて~」で、どこが流行語なんだか意味不明だけど、これも女性初の首相だからなのか。そこで今回は、昭和の時代で女性首相を選ぶとしたら誰かなと考えてみた。
まず自民党だが、昨今の女性国会議員は(高市も含めて)全体的に小粒でカリスマ的な存在感と迫力に欠ける。そこで1970年代に当選したタレント系を振り返ってみると、まず断トツの大御所は山口淑子(議員名は大鷹淑子。1920~2014。74年の参院選挙で初当選)。なんたって戦前から国際女優・歌手で活躍した李香蘭だからね。
前にも書いたが、1972年(「3時のあなた」の司会者の頃、パレスチナ連帯コンサートに来てその場で1万円カンパしてくれたのだ)目の前50センチくらいの距離で体面したら、大スターのオーラがもう凄かった! 自民党から出馬は残念だったけど結構リベラル派で、中東に飛んで重信房子のインタビューもやってたんだ。女優時代はチャップリンやジェームス・ディーンとも親交があったり、今時のタレント議員とはスケールが違う、首相の器だ。
続いては山東昭子(1942~。74年の参院選で初当選)。昔から嫌いなタイプだが、女性で初めて派閥の会長を務め、衆参両院で議長も務めたりと女帝の貫禄は十分。その昔は、テレビで活躍、「クイズの女王」とも呼ばれた。
昭和のタレント議員ではもう一人、扇千景(本名は林寛子。1933~2023。77年の参院選初当選)も女帝の貫禄だったね。宝塚出身でかつては「3時のあなた」の司会も務めたこともあるが、いくつもの大臣や参院議長も務め、重鎮的存在だった。



