プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、50,492円と前稿比+238円(※前項比+1,628→ ▲1751→ +101→ ▲2135→ +3111→ +1718→ ▲507→ +2319→ +415→ +587→ +1749→ +301→ +85→ +▲745→ 1558→ +1020→ ▲656→ +1637→ +249→ ▲241→ ▲348→ +1748→ +569→ +92→ ▲223→ +805→ +594→ +251→+672→ +1125→ +976→ +1144→ ▲195→ ▲3339→ ▲557→ +624 →+166 →▲269→▲1621→▲372→+362→▲785→▲360→+1481→▲739→▲705→+193円(大納会))となった。
週末金曜日も、相変わらず上下運動激しくメンヘラぶりを見せた日経平均も、米国市場がどんどん戻っていくのにつれられて、日経平均先物は50,650円まで上昇して引けている。※2025年の最高値は11月4日につけた52,637円。2025年の最安値は4月7日(月)30,793円。2024年8月5日は31,156円のフラッシュクラッシュがあった。
ドル建て日経平均株価の終値は326.6ドル(※前稿321.4→311.3→326→327.6→340.2→322.3→317.7→314.6→310.1→~~246.7(大納会))。こちらは今年の最高値は11月4日の342.7ドル。最安値は4月7日に211.2ドル。
NYダウは、週間で+239ドル高となる47,955ドル(※前稿比+1471→▲902→+1479→+160→▲576→+356→+1016→+711→▲1278→+511)。※最高値は2025年10月29日の48,041ドル。※4月7日に36,612ドルが直近最安値。
ナスダック100指数は25,692Pと、前稿比+257P高(※前稿比+1195→▲768→▲52→▲798→+500→+540→+596→▲550→+268)であった。※最高値は2025年10月29日26,182P。2025年4月7日に16,542ドルが直近最安値。
先週の日本市場の振り返りとして挙げとかなくてはならないことは2つ。1つ目は「フィジカルAI」旋風が始まったことである。
NVDAと協業する「安川電機」は週間で+18.74%の上昇、「ファナック」も約+18%上昇と、大型株の動きとしては異例だったはずだ。そして、「もうこんなに上がってしまっては買えないじゃないか!」と嘆く投資家が大多数なのだろう。それでも相場は始まったばかり。筆者は次のバブルはこの「フィジカルAI」だと考えており、テンバガーはないにせよ、期待だけで上昇相場で、数倍の値動きを期待しているし、前稿で上げさせていただいた注目銘柄はテンバガーを狙って、静かに買っていきたいと考えている。
しかし、強い懸念点もある。
週末にYOUTUBEで、幕張で行われている「2025国際ロボット展」の動画をみたのだが、かたや現在のNVDAの「Unitreeロボット」は、「一番ヘルシーな食べ物を持ってきて」とお願いされると、遠くにあるリンゴを選別して持ってくるほどの知能レベルと身体活動を見せており、かたや中国勢の生成AIロボットも、まだ頭が良いものは見たことがないものの、高い障害物も乗り越えバク転もできるなど、運動能力においてはすさまじいレベルに到達できている。
そんな中、日本勢が発表した生成AIロボットは、まだ二足歩行がギリギリなレベルで、相変わらず産業ロボットの域から脱せていないロボットが展示されているようだ。
よって投資の観点では、現時点として日本勢は、完成品で勝てるレベルのものが作れそうにないと考えられ、やはり「ロボットの部品を作る会社」or「ロボットの部品を作るための製造会社」に資金を投じていきたいものだ。
2つ目は米国SOX指数。週末金曜日に7,337Pの高値があっての、7,295Pで引けたことだ。
最高値は2025年10月29日につけた7,393Pであるため、もう指呼の間である。ついこの間まで、7,000P越えのこの水準では「バブルだ、バブルだ! 崩壊するゾ!」と言われていたし、筆者もそう強く感じていたが、いまはまったくその声が聞こえてこないし、筆者も、NVDAやオラクルなどの生成AI銘柄が浮上しない中でも、循環物色でSOX指数がここまで戻ってきている現状をみているので、まずはSOX指数が過去最高値を更新し、全体株価指数(ナスダック100、S&P500)も前回の高値を抜けて上に向かうと感じているしだいだ。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
今週は、12月11日(木)am3:30からの「FOMC」が大注目イベントなのは間違いない。
よって、おそらくはこの日までは波乱は起こらないであろう。
そして今回のFOMCでの利下げは確定的であり、その後のパウエル議長会見では、「政策判断は会合ごとにデータを確認して判断する~」と従来から繰り返されるつまらない会見となることは確定的であるし、市場はそれを以下の画像のように100%織り込んでいると感じる。



