アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第161回「漫才ブームの光と影」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 先日「徹子の部屋」を観てたら「ザ・ぼんち」が出てきて、あれまあ懐かしいと思っていたら今も現役というではないか(72歳と73歳)。「おさむちゃんで~す」と頭をこっつんと同時に舌を鳴らすとか、「そーなんですよ、川崎さん」「A地点からB地点」とか、しょーもないギャグなんだけど、なんとも感慨深い。それで思い出したのは、「ザ・ぼんち」が大ブレイクした頃の1980年代初頭の漫才ブームだ。
若手の漫才ばかりを集めた「THR MANZAI」の第1弾が放映されたのが1980年の4月1日。以降、3カ月に1回くらいの割合で特番放送され2年間続いたとのことだが、その辺りがブームのピークだったと思う。
 この頃は、頂点にいたのが横山やすし・西川きよし。若手が星セント・ルイス、ツービート、B&B、紳助・竜介、オール阪神・巨人、サブロー・シロー、のりお・よしお、春やすこ・けいこ、なんてのが凄い勢いでのし上がってきた。特にツービートとB&Bのマシンガントークは若者たちに大受け。言ってることはくだらないんだけど、もう何を言っても爆笑という雰囲気に圧倒されてしまった。そんななかで「ザ・ぼんち」は、伝統的なボケぶりで、少し前のコメディNO.1の「アホの坂田」みたいなキャラクターに親近感が持てたのだ。
この波は当時の「笑ってる場合ですよ」から「笑っていいとも」、「俺たちひょうきん族」の人気も併せて、80年代がお笑いと軽薄の時代なんて言われる象徴となったわけ。

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