昨日発売の『週刊文春』(10月30日・11月6日合併号)が4P割いて、「日本音楽事業者協会」(音事協)会長で、芸能事務所「ジャパン・ミュージックエンターテインメント」(JME)社長の瀧藤雅朝氏(65)が取締役に就いていた会社(2006年1月解散)が、山口組№2の元若頭で、現在、相談役の高山清司氏(78)の本宅となる三重県桑名市の不動産を売ってあげていたことを報じている。
音事協はNHK紅白出場にも影響力を持ち、そのトップは歴代、芸能界の大物がなっているのは事実だ。
ところで、実は本紙は今回の週刊文春報道とまったく同じ内容の情報提供を受け、今年6月、すでに瀧藤氏に取材していた。
しかし、瀧藤氏は①あっさりと、この会社の取締役は同姓同名の別人ではなく自分であることを認め、②その会社代表の岡崎氏(仮名)とは学校の先輩・後輩の関係であるが親しくはない、③そもそも売却したのは2005年5月と20年も前のことで、当時はまだ暴力団との取引を禁じる暴力団排除条例(2011年11月施行)さえ施行されていなかったことから、それにも拘わらず強引に報じたら、瀧藤氏への打撃が大き過ぎると判断し本紙は記事を見送った。
もし、瀧藤氏が主体的に関わっていたのであれば、その同姓同名の者が自分であるとあっさりと認める(代表ではないので、役員欄に住所記載がない。むろん、本紙はJMEの瀧藤氏であるとの確認は取っていたが)ことはないだろうと思っていたこともあってのことだった。
しかも、今回の『週刊文春』の記事を見れば、あくまで瀧藤氏の言い分とはいえ、④問題の不動産を岡崎代表が購入したことは噂で聞いた(その2カ月後に高山氏に転売)、⑤この不動産取引前、瀧藤氏は取締役の辞任届を出していたが、代表の岡崎氏が手続きをしていなかったというのだ。
にも拘わらず、20年も前の取り引きを、しかもまるで瀧藤氏が主導したかのようなタイトルで報じるのは、いくら何でも強引過ぎはしないか?
さらに本紙が驚いたのが、この不動産を高山氏に売った不動産会社「トニーカンパニー」代表で、弘道会の資金源と当局が目を付け逮捕歴もある肝心要の者の名前が週刊文春では「岡崎氏」と仮名にされていた事実。
週刊文春は同記事の中で、この不動産会社売却(転売)は、「岡崎さんらがカネを出して、高山氏への“昇進祝い”としてプレゼントしたと聞きました」との関係者のコメントまで報じているのにだ(*転売直前、高山氏は司忍氏=山口組組長=から跡目を継ぎ弘道会トップになっていた)。
これでは、強引な上、まさに瀧藤氏を狙い撃ちしたことが見え見えではないか。むろん、瀧藤氏が新しい芸能界のドンとしてのして来ているからだろうが、それにしたって、肝心のトニー社代表で、間違いなく高山氏に不動産を売った者の名をわざわざ伏せる必要がどこにあるというのか?
そこで以下、まずは仮名にされたこの岡崎氏の実名を紹介する。



