アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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自社未株詐欺で再々逮捕――「エフ・コード」元執行役員の悪辣手口

 デジタルマーケティングとAIテクノロジー事業展開「エフ・コード」(9211。東証グロース。東京都新宿区)の元執行役員・須合聡被告(冒頭写真。45)が最初に逮捕されたのは今年8月、京都府警捜査2課などによってだった。
8月中に再逮捕され、その後、9月に入り福岡県警で再々逮捕。いずれも容疑は詐欺。
須合被告は2023年1月に退職するまで、エフ・コードの執行役員を務めていた。
また、エフ・コードは2021年12月上場だが、須合被告はその前から同社株を保有しており、上場後も約2・95%保有し第5位大株主。株価が最高値だった時、その価値は約6億円だった(2022年)。
その須合被告は、主に上場前の2020年ごろから、自らが保有するエフ・コード株を上場したら譲渡する、その価値は「数十倍になる!」などといった飴玉をブラ下げ、障害がなくなったら速やかに譲渡すると言って「株式譲渡に伴う覚書」(右下写真)を交らした上で、複数の者から個人的にカネを借りて借金返済に充てたり、バーター(?)でエフ・コードの仕事を取ったりしていたようだ。
しかし、繰り返すが、上場してもエフ・コードの株式が譲渡されることはなかった。なぜなら、そもそも須合被告は自分の持ち株数以上の覚書を交らしており、端からエフ・コード株上場をエサに金銭詐取をしていたようだ。
本紙が今回、この件を取り上げるのは、①大手マスコミではほとんど報じられていない、②地方版で報じた「朝日」、「読売」にしても、未公開株詐欺といっていいのに、肝心の銘柄=エフ・コードの社名を伏せていた。そしてなにより③エフ・コード自身が須合被告の犯行を知って以降の対応が余りに不可解かつ無責任と思わないわけにはいかないからだ。

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