アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(445回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月29日~10月3日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、今回は2週間で45,355円と前稿比+587円(※前項比+1749→ +301→ +85→ +▲745→ 1558→ +1020→ ▲656→ +1637→ +249→ ▲241→ ▲348→ +1748→ +569→ +92→ ▲223→ +805→ +594→ +251→ +672→ +1125→ +976→ +1144→ ▲195→ ▲3339→ ▲557→ +624 →+166 →▲269→▲1621→▲372→+362→▲785→▲360→+1481→▲739→▲705→+193円(大納会))となった。日経平均先物は45,135円で大引けとなっている。※2025年の最高値は9月19日の45,853円。2025年の最安値は4月7日(月)30,793円。2024年8月5日は31,156円のフラッシュクラッシュがあった。

ドル建て日経平均の終値は302.9ドル(※303.6→302.9→303.6→290.3→290.6→287.1→294.7→283.8→271→282.1→267.7→269.4→275.9→278.2→264.1→264→262→263.8→259→260→257.9→253.8→248.5→244→233.3→231.3→246.3→252→249.3→250→247.7→257.7→256.5→255.8→255.8→257.3→247→247.5→252.6→246.7(大納会))。こちらは今年の最高値は9月19日の310ドル。最安値は4月7日に211.2ドル。

NYダウは、週間で+413ドル高となる46,247ドル(※前稿比+417→▲433→▲144→▲87→+686→+770→+587→▲1313→+560→▲30→▲457→+1010→+1612→▲565→+493→+667→▲1052→+1406→▲68→+1203→+972→▲1071→+1898→▲3269→▲401→+497→▲1314→▲1039→+413→▲1,118→+243→▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2025年9月23日の46,714ドル。※4月7日に36,612ドルが直近最安値。

ナスダック100指数は24,504Pと、前稿比+412P高(※前稿比+440→+237→▲83→▲214→+101→+848→▲509→+207→+284→▲86→+333→+908→▲5→▲131→+421→+425→▲512→▲1367→▲42→+670→+1175→▲702→+1562→▲1,883→▲473→+49→▲496→▲683→▲730→▲501→+624→▲23→▲296→+333→+594→▲450→+183→▲175)であった。※最高値は2025年9月22日24,782P。2025年4月7日に16,542ドルが直近最安値。

さて、1週間夏休み(夫婦でラスベガス&ロサンゼルス)をいただいて2週ぶりの復帰となる本稿であるが、この間も筆者の投資行動の基本は〝空売り〟。よって基本的には苦しんでいた。
ただ、ほぼ奇跡的にではあるが9月19日の日銀会合で「ETF売却」の話がでた瞬間、時差が16時間あるラスベガスは18日のPM20:00であった。そしてそろそろスロットマシーンでも講じようかなといったまったり気分であったのも幸いして、大きな下落の流れを、まあいつも程度のスキルで適切にリカクできた。これで2人分の旅行費を上回る利益となったが、それまでに空売りをさんざん踏み上げられまくっていたことを考えれば、あまり気分は上がらない。ちなみに、ラスベガスでも少しの奇跡に恵まれて+71万円の勝利となった。

そう、基本的に筆者が休暇中も勢いが止まることのなかった日米の株式市場。ただ、さすがにここにきて相場の過熱への警戒報道がさかんに出るようになり、そしてFRBパウエル議長からも、9月23日「米国の株式はかなり割高な水準にある」という発言がでた。この発言でポイントなのは〝かなり〟という強調の部分であるだろう。筆者は、元FRB議長であったグリーンスパン氏がITバブル期に発言した「根拠なき熱狂」発言を即座に思い出して警戒したが。とりあえずは、大きな反応になっていない。※グリーンスパン発言も1996年の12月のことで、そこから延々と祭りは続いた。
ただ筆者としては、日経平均株価指数は9月25日に45,825円と、9月19日の最高値45,853円にまで迫った流れをみて、再度「日経平均先物2026年3月限」の空売り玉を保有し始めたのはいつも通りの好判断だったと思う。この位置ならば、損切りもしやすいし。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
もともと「9月の配当権利確定日」少し前のタイミングから空売りを再開する考えを持っていたため、25日(木)の高値を取りに行きそうになって反落した流れは筆者には好都合であった。それぐらい、週明けの29日(月)「9月の配当権利落ち日」以降の相場は重い雰囲気になる、と考えている。
また木曜日、東京証券取引所から投資部門別売買状況での海外勢の投資行動が、2025年9月3週目に関して+2536億円(先物+5529億円、現物-2993億円)の買い越しとなったと発表されている。まぁ確かに買い越しではあったが、この週は日経平均株価指数が+1,749円もの大幅高になった週である。筆者は、1兆円の買い越し金額は当たり前だと考えていたし、そして現物では買ってきていないこと(※前週から2週連続)にも違和感を覚えて、25日(木)の夜間に先物の売玉を増やしている。

また裁定買い残の水準も明らかな過熱(熱狂)を示唆している。9月24日現在、なんと10億729万株である。直近10億株を超えた瞬間もあるにはあったが、基本的に8億株を越えたあたりから株式市場の上値が重くなることがあまりに多いことからも、これ以上の上値が難しいことを示唆している。
さらに今週は「9月米国雇用統計」を始めとして、経済統計と労働統計が集中する神経質な週である。これまでは、なんとか無難に切り抜けてきたが、今週もそうなるとは限らない。なぜなら株式市場だけは絶好調で上昇が止まらない中、経済指標、そのなかでも特に労働指標は青息吐息で、その差は拡大するばかりだからだ。

半面、まだここから上値を目指すというよりも大崩れしないでセクターローテーションとなる、と考えるストラテジストも相応の数がいるようだ。こういったストラテジストの意見は、景気後退の兆候がないという見方がベースになっているようで、ここまでの上げ相場をさんざん無駄にしてきた筆者からすれば、彼らの意見の方が正しいと感じる一方、現在の株式市場が割高であることを否定する意見も少ないようだ。
ちなみに、どんなに強い相場でも下げ局面は普通に音もなく訪れるもの。米国のS&P500株価指数は、1年で3%程度の調整をすることは平均7回あり、5%下落することは3回、10%超の暴落は15ヶ月間に1回ほど。そして3年に一度程度の割合で20%超の急落が起こることは忘れてはならない。
なお、今年は20%超の下落と、10%の下落を経験している。ただ5%の下落は2回。あと1回がこれからきて、5%下落するとなると日経平均株価でいうと2,300円程度の下落となる。ようするに年末までに43,560円程度までの急落は不可避であるともいえるのだ。

ただ、仮にこうなると、右横のチャートを見てもらいたい。
8月19日の43,876円の高値を下抜けてしまうことになり、下のBOX圏に移ってしまうという感じとなり、もう少し大き目の下落がきそうな予感がある。
正確に考えるならドル建て日経平均のほうがよいか。左横の画像も付けておく。
こちらは高値から5%の下落だと280ドル近辺なので調整のイメージがわかやすい。筆者もこのラインを現時点での下値の目途としたい。

また、すべての動きは米国株から発生するという観点から考えれば「ナスダック100」指数をつぶさにおいたほうがよい。こちらは24,000Pを明確に割れだすとBOX圏を明確に下抜けることとなるため、これを今週は注視していきたい。
加えて経済統計、労働統計も重要な週であるが、10月に入ると日米ともに企業決算が行われる。その前哨戦として9月30日(火)の米国・「NIKE」社の決算。そして10月3日(金)の「安川電機」の決算後のガイダンスと、その後の株価推移は重要だと考えている。

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