この連載でも既報の、7月14日、特別調査委員会の調査報告書が出てクロ判定となったドローン専業「ACSL」(6232。東証グロース。東京都江戸川区)前社長・鷲谷聡之氏(冒頭写真)の疑惑に関連して8月6日、同社は特別損失計上を発表した。
鷲谷氏と業者との間で実態のない不適切な取引があったわけだが、その特別調査委員会などの費用としてまず約1億669万円。加えて、特別調査委員会ではその直接的な損失額を1億5180万円としたが、一部回収可能性があることから、こちらは貸倒引当金繰入額として1億4180万円を特別損失計上したという。不適切な取引の内容は具体的に公表されていないため不明だ。しかし、不適切取引は半年以上前から行われていた形跡をつかんでいる。これについては後程。
さて、先週は「ソフトフロント」(2321。東証グロース。東京都千代田区)が急騰した(右横写真)。コールセンター向けなどのAIロボとクラウド電話が柱だが、筆者は1月22日、「中国仕手筋が買っている」との連絡を受け、2月4日配信のこの連載で「中国系仕手筋が狙う新たな銘柄」として取り上げていた。
時間がかかったが、仕手筋は時間をかけて仕上げるものだ。当時「200円で解体する」と聞いていたが、その通りになった。200円で捌くには250円以上は必要なため、お見事といえる。なお、最終の仕上げは日本人仕手筋が関与したとの噂だが、誰なのかは不明だが、反社の連中も買っていたようで、この急騰にご満悦だったという。



