アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(440回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月12日~8月15日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は41,820円と、前稿比+1,020円(※前項比▲656→ +1637→ +249→ ▲241→ ▲348→ +1748→ +569→ +92→ ▲223→ +805→ +594→ +251→ +672→ +1125→ +976→ +1144→ ▲195→ ▲3339→ ▲557→ +624 →+166 →▲269→▲1621→ ▲372→ +362→ ▲785→▲360→+1481→▲739→▲705→+193円(大納会))となった。

その夜、日経平均先物はさらに上昇し一時42,390円まで上昇したものの、42,285円で週を終えている。※2025年の最安値は4月7日(月)30,793円。2024年8月5日は31,156円のフラッシュクラッシュがあった。

ドル建て日経平均の終値は283.8ドル(※271→282.1→267.7→269.4→275.9→278.2→264.1→264→262→263.8→259→260→257.9→253.8→248.5→244→233.3→231.3→246.3→252→249.3→250→247.7→257.7→256.5→255.8→255.8→257.3→247→247.5→252.6→246.7(大納会))。こちらは今年の最高値は7月24日の287.3ドルが先週にあった。最安値は4月7日に211.2ドル。

NYダウは週間で+587ドル高となる44,176ドル(※前稿比▲1313→+560→▲30→▲457→+1010→+1612→▲565→+493→+667→▲1052→+1406→▲68→+1203→+972→▲1071→+1898→▲3269→▲401→+497→▲1314→▲1039→+413→▲1,118→+243→▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル。※4月7日に36,612ドルが直近最安値。

ナスダック100指数は23,611Pと、前稿比+848P高(※前稿比▲509→+207→+284→▲86→+333→+908→▲5→▲131→+421→+425→▲512→▲1367→▲42→+670→+1175→▲702→+1562→▲1,883→▲473→+49→▲496→▲683→▲730→▲501→+624→▲23→▲296→+333→+594→▲450→+183→▲175)であった。※4月7日に16,542ドルが直近最安値。

いやぁ正直、先々週から先週にかけての米国株の戻りの強さを見ていると、強すぎてドン引きである。先々週末の「7月米国雇用統計」が+7.3万人だったことにも一抹の不安を覚えたが、そもそも5月雇用者数は+1.9万人、6月は+1.4万人まで下方修正されている。米国の雇用者数は毎月+10万人未満となると景気の停滞や交代が意識され始め、失業率が上昇しやすくなるのだ。

いまのところ、関税戦争不安から企業は採用活動を抑える動きを取っているという論調が主流で、加えてこの程度のダメージなら本年始まるFRBによる利下げがすべて解決してくれると、市場参加者は信じているようだ。筆者にはこの姿、ラリって陶酔してしまっているようにみえるのだが。

ちなみに、米国市場については筆者の脳でもある程度は理解できる。今回、米国が仕掛けた関税戦争であるが、現在のところ米国に報復関税を積極的に行おうとする国はおらず、米国の独り勝ちとなっているからだ。よって米国の【企業】に関しても、回りまわって必ずプラス寄与となるだろう。ただ、米国以外の国は状況が違うと思うのだが?

そう、米国株式市場に引っ張られるように、日本のドル建て日経平均株価指数は8月8日に283.7ドルとなって、その後NY時間を終えると42,285円で取引を終えたため、これをドル円147.7円で割ると286.3ドルとなっている。本年の最高値は7月24日につけた287.3ドルであるから、日本市場も本年最高値近辺までもう指呼の間である。
そしてこんな回りくどい言い方をしなくとも、TOPIXは7月24日の本年最高値である2,987Pを大きく上回る3,049Pで夜間取引を終えている。

まず、この世界的な株高の背景には、S&P500企業の決算発表が正直市場関係者にとってもサプライズだったことが挙げられよう。450社程度の発表が終わった時点で、8割以上の企業が市場予想を上回る決算を発表し、なんとS&P500の25年2QのEPS成長率見込みは+13.2%まで上昇してきたのだ。決算前の予想数字は+6.5%だったので、約2倍まで上振れている。

過去実績としては24年4Qが+17.1%、25年1Qが+13.7%であり、25年2Qが+13.2%となったので3Q連続で二ケタ成長だ。これに株式市場が興奮するのはわかる。あとは8月27日に予定されている「エヌビディア」の決算発表で株式市場の温度感を図りたいと皆が思っているだろうから、それまでは株価指数は持つ可能性も高そうだ。米国経済に関しては、企業決算からは不安が見えていない状況だといえる。

そして、これまでは絶えず世界の景気を作っている米国株式市場の上げ下げに日本株式市場も連動してきたが、今回はさすがにそれはおかしいはずだ。

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