JR目黒駅から徒歩数分という都内一等地にある「ホテル プリンセスガーデン」(旧名「ホテル三條苑」。部屋数205)が話題になったのは2022年のことだった。
このホテル、ホテルの部屋一つ毎に所有権があり、しかも一部屋を何人もが共同保有しているケースもあり、その地上げははなはだ困難なのだが、すぐ横の土地も合算すると建ぺい率が格段に上がり大化けするとも言われ、複数の地上げ屋が参入するなか、同ホテル社長をしていた片岡都美氏が民事だけでなく、刑事告訴もされる事態になったからだった。
というのも、この片岡氏、ペルー元大統領のアルベルト・フジモリ氏(2024年9月死去)と結婚していた(右写真=「フライデー」03年4月25日号)かと思えば、元々のこのホテルオーナーが失踪するなど、話題に事欠かなかったからだ。
で、2022年の片岡氏の訴訟沙汰とは、本紙でも当時、報じているのだが、①購入したはずの片岡氏元所有の1階と8階の部屋の所有権が彼女に戻っていたのは不当との疑惑、②ホテルの修繕積立金約7億円が使途不明というものだった。
それから約2年半--いよいよ地上げが最終段階まで来ているとの情報が入って来た。
「以前から『SKハウジング』(大阪市北区)と『ウェッブウッズ』(東京都港区)とその系列が地上げしていたのですが、ようやくほとんどの買収を完了。全体のSKが6割、ウェッブが4割といったところ。残りはO氏の2部屋と、一部屋の分割所有分がいくつかと聞きます。
底地を『東京ソックス』(東京都八王子市)から購入した『マーキュリー・ファンド2』(大阪市北区)は今一つ正体不明でしたが、今年5月、社名を『SKファンド』、住所も同じに変更して、『SKハウジング』が本尊だったことがハッキリしました」(関係者)
この関係者によれば、最終的にはSKかウェッブがまとめた分を相手に譲渡。ただし、売上高(=資金力)はSK約80億円(24年3月期)、ウェッブ約13・4億円(23年9月期)でSK有利。否、別の買い手がいるとの見方も。



