アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(434回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月30日~7月4日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、40,151円と前稿比+1,748円(※前項比+569→ +92→ ▲223→ +805→ +594→ +251→ +672→ +1125→ +976→ +1144→ ▲195→ ▲3339→ ▲557→ +624 →+166 →▲269→▲1621→ ▲372→ +362→ ▲785→▲360→+1481→▲739→▲705→+193円(大納会))となった。

その夜のNY時間も堅調で日経平均先物は40,575円と、再度上昇して引けている。これで先週比+2172円の上昇である。※2025年の最安値は4月7日(月)30,793円。2024年8月5日は31,156円のフラッシュクラッシュがあった。

ドル建て日経平均の終値は278.2ドル(※264.1→264→262→263.8→259→260→257.9→253.8→248.5→244→233.3→231.3→246.3→252→249.3→250→247.7→257.7→256.5→255.8→255.8→257.3→247→247.5→252.6→246.7(大納会))。こちらは今年の最高値は264.9ドルが最高値だったため突き抜けている。最安値は4月7日に211.2ドル。

NYダウは、週間で+1,612ドル高となる43,819ドル(※前稿比▲565→+493→+667→▲1052→+1406→▲68→+1203→+972→▲1071→+1898→▲3269→▲401→+497→▲1314→▲1039→+413→▲1,118→+243→▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル。※4月7日に36,612ドルが直近最安値。

ナスダック100指数は22,534Pと、前稿比+908P高(※前稿比▲5→▲131→+421→+425→▲512→▲1367→▲42→+670→+1175→▲702→+1562→▲1,883→▲473→+49→▲496→▲683→▲730→▲501→+624→▲23→▲296→+333→+594→▲450→+183→▲175)であった。※4月7日に16,542ドルが直近最安値。

先週は米国市場でナスダックや、ナスダック100、そしてS&P500が軒並み過去最高値を更新した。その上昇のけん引役となったのはSOX指数でいわゆる「半導体」だったものの、全体的にもそこまで偏った上昇ではなく、日米ともに文句のない力強い上昇だったと思う。

この背景には、FRBパウエル議長が「6月~8月の関税によるインフレへの影響を見極めたい」と繰り返し利下げに否定的なコメントをする中、先週6月23日の夜にボウマンFRB副議長から、「ここからインフレが加速しなければ利下げするのが適切、早ければ7月にも」と、踏み込んだ発言が出たことが大きかった。これにより市場はFRBが9月に利下げすることを強烈に織り込んだ。ようするにパウエル議長は立場的に慎重姿勢を取らなければならないが、その中で副議長が現在のFRBの金融政策の意思を伝えた形である。

またもう1つ。6月23日段階で、トランプ大統領の大型減税法案は週末(まさに今)採決に向かい、今週末の7月4日(金)には下院で採決を迎える予定となっていることだ。現在のところ大きな反対の声はなく(※聞こえるのはイーロン・マスク氏の罵声くらい)着々と進行中である上に、減税規模は4兆2000億ドル(619兆円)、米国債の債務上限も4~5兆ドル分は引き上げる感触らしく、さすがに市場はこれを好感せざるをえない雰囲気が醸成されたことも、相場上昇の理由となるだろう。

日本市場に関しては先週、日銀による利上げに対してストップの声が鮮明になってきた。これはインフレの高騰に実質賃金が追いついていないことで国民の大部分が疲弊しているので、当然の判断だと思われるが、とにかく高金利を嫌う株式市場にはこれが効くのだろう。

さて今週のストラテジーへと移る。
基本的にこの上昇相場の流れは、ほぼ週末金曜日に確定したばかりのまだできたてほやほやなため、過去の経験上からは一度流れができてしまった以上、しばらく好地合いが継続する蓋然性は相当に高いものと思われる。特に今回は、米国のメジャーSQの後すぐに上昇相場になったため、さらに信頼度は高いはず。よって読者諸兄におかれても、現在ホールドしている買い建ての玉は、今週1週間は売ってはならないと断言しておきたい。

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