過去、何度か取り上げた不動産会社「エスポア」(冒頭写真は株価チャート。3260。名証ネクスト。東京都渋谷区)は4月17日の臨時株主総会において、株主提案が承認された。これにより役員は総入れ替えとなる。株価は17日が年初来高値となった。しかし材料出尽くしと判断した個人投資家の売りで翌18日は下落。
だが、これで終われば株主争奪戦で株主側が勝った意味がない。債務超過となった同社の経営立て直しに成功しなければ、新経営陣及び支援者は含み損を抱えることになる。時期は把握していないが、次の戦略は既に動き出しているという。情報元との約束でその内容はまだ言えないが、新たに参加するであろう関係者はこつこつ継続買いしているとの噂だ。短期的には材料出尽くしで売られそうだが、関係者は安く買えると内心ほくそ笑んでいるのではないか?
なお、同銘柄は出来高が非常に少ない。これをザラ場で買い集めるとなると時間を要する。当局は証券1社の関与率を20%としている。20%を超えると、証券会社の売買管理部門にヒアリングが来る。
(例)
5000株買い、出来高2万5000株⇒関与率20%。当局からヒアリングが来る。
5000株が6口座の買い⇒6人の関係をヒアリング
現在はヒアリングで、その先までの調査はない。
証券会社側もその辺は心得ており、19・9%までで買いをストップするように指導している。要は、当局は「調査をやっています」というポーズだけとも言い方が出来る。そして、仕手筋は複数の口座を複数の証券会社に開設すれば調査はある程度回避できるわけだ。東証は名寄せ調査もしているが、実際は問題が発生しない限り見ているだけだ。
さて、毎回になるが、当記事は投資を目的としたものではない。市場の噂、動きなどを記事としているだけで、投資の参考にはならないと断っておく。また、これも毎度だが、SNS上の資産自慢、儲け自慢は信用しないこと。現実には信用取引で大損した有名人、カリスマといわれるものの数年儲かっていない超有名投資家も。彼らを参考にする個人投資家が儲かるはずはない。