アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>福賀中の兜町アンダーワールド(66)「先週と今週予測仕手株情報」

米国トランプ大統領の朝令暮改発言に金融市場は振り回されているが、こういう地合いの時に仕手筋が動きだすのは昭和の時代から変わらない。
低位株中心に買い集めていた中国仕手筋と違い、中国大手企業がウルフパックで買い集めていると噂されているのが「フェローテックホールディングス」(6890。冒頭写真は株価チャート。東証スタンダード。東京都中央区)。相手は中国深セン市場に上場しているリチウムイオン電池関連企業と言われている。
フェローテックは、今年1月21日に中国子会社である「寧夏盾源聚芯半導体科技(FTNC)」(右横写真)の深セン主板市場への上場申請を取り下げたが、再申請に含みを持たせている。フェローテック社の25年3月期中間決算説明資料によると、FTNCの今期売上高予想は2650億円で、2030年には5000億円を目指すという。そして企業価値は3480億円と記されている。対する4月11日時点のフェローテックの時価総額は1039億円。つまり、フェローテックの過半数の株を500億円ちょっと取得すれば、3480億円の価値のある子会社FTNCも手に入れられる計算だ。これに中国大手企業が注目したのだろうか。
さて、日本勢はというと、時価総額100億円以下と相変わらずの情けない規模だが、「ANAP」(3189。4月1日付けで「ANAPホールディングス」に商号変更。東証スタンダード。東京都港区)を再度仕掛けるという。子ども服のネット販売が主な事業だが、定款を変更して新たな事業を始めるとの噂だ。
なお念を押しておくが、筆者は仕手株動向を記しているだけで、売買を勧めてはいない。むしろ仕手株は避けるべきだという考えだ。

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