アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>福賀中の兜町アンダーワールド(65)「新たなウルフパック疑惑が出ている銘柄など」

REVOLUTION」(旧「原興産」。8894。東証スタンダード。東京都千代田区)をこの連載で数週に渡って取り上げて来たが、複数のマスコミからの情報を勘案すると、捜査中なのはまず間違いない。さすがにその捜査内容までは分からない。また同社には北朝鮮、中国、日本人が絡んでおり、筆者も彼らがどういう繋がりかは不明ながら、事は証券取引等監視委員会(SESC)以外にも広がる可能性がある。証券事件というより、経済犯罪として摘発される可能性があるということだ。
さて、同銘柄では大幅損失ながらも、株主優待券の取り消し発表前に売り逃げた中国勢だが、このところ連戦連敗のようで流石に厳しくなって来ているかも知れない。どうも親しい日本人にはめ込みのような動きが見て取れる。これまでの実績から言われた通りに飛びつくも、株価は下落するパターンが続いている。具体的銘柄は後述する。
お次ぎ、兜町界隈では有名な(有)「フクジュコーポレーション」(東京都中央区)に関してのことで。まず「プラコー」(6347。東証スタンダード。さいたま市)の筆頭株主で持ち株比率は9・6%だが、4月1日、「代表者死亡の為」(冒頭写真)という理由で変更報告書が出されている。
また、同じ4月1日、EC事業者に物流代行サービス展開「イー・ロジット」(9327。東証スタンダード。東京都千代田区)の24・5%取得で大量保有報告書を出している。市場外での取得となっているが、筆者が得た情報では譲渡担保とのこと。仕手筋に株券担保に融資していたが、何らかの要因で担保差し押さえとなったと思われる。
フクジュの実態は証券金融で、昔から兜町では有名だ。仕手筋はフクジュを通じて買うため名義は表に出ない。融資金利は高いが、何かと融通きくため大物投資家も利用していたことがあったようだ。
同じような存在で、フクジュ株を取得する「オーキタ」(東京都中央区)という株式会社も以前からある。こちらの代表は「鈴木清美」氏。また、彼女がかつてフクジュの共同取締役で、現在、フクジュの代表者と記されていることから、死亡したのは「井手和成」氏だろう。

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