アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(423回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月7日~4月11日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、33,781円と前稿比-3,339円(※前項比▲557→+624 →+166 →▲269→ ▲1621→ ▲372→ +362→ ▲785→▲360→+1481→▲739→▲705→+193円(大納会)の歴史的大暴落となった。その後も、米国に対する中国の報復関税でマーケットは大いに動揺したが、トランプ大統領は関税政策を突き進める方針を堅持したことから日経平均CFDは32,181円(※前項比-13.3%安)とさらに暴落して引けている。これまでの直近安値は、3月11日(火)35,987円。フラッシュクラッシュした昨年8月5日の安値は31,159P。

ドル建て日経平均の終値は231.3ドル(※246.3→ 252→ 249.3→ 250→ 247.7→ 257.7→ 256.5→ 255.8→ 255.8→ 257.3→ 247→ 247.5→ 252.6 →246.7(大納会)。3月11日に245ドルがあった。

ドル建て日経平均は現時点で219ドルであり、先週比で-11.1%安。日経平均(円建て)は13.3%安だったので、円安効果(パワー)よりも下げてしまっている。まさにリスクオフだ。

NYダウは、週間で-3,269ドル安となる38,315ドル(※前稿比▲401→ +497→ ▲1314→ ▲1039→ +413→ ▲1,118→ +243→ ▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル。 ※3月13日に40,662ドルが直近最安値。

ナスダック100は17,398Pと、前稿比-1,883P安(※前稿比▲473→ +49→ ▲496→ ▲683→ ▲730→ ▲501→ +624→ ▲23→ ▲296→ +333→ +594→ ▲450→ +183→ ▲175)であった。※3月13日に19,153ドルが直近最安値。

筆者も含めて、「トランプ大統領とトランプ政権を甘くみていた」ということだろうか。正直、ここまでまともな判断ができないアホ集団だとは思っていなかった。基本関税部分の、一律10%でやめておけば世界各国、輸出価格の上乗せを抑える方向で調整し、米国のインフレ率は引き上がらずにただただ税収が増え、米国債でこさえた借金を返済する道があったというのに。

4月2日(水)に発表した、全世界に対する高関税政策は、米国トランプ政権にとって自傷行為を通り越して、ただただ自殺行為となるだろう。JPモルガンの試算によると、2025年の世界経済の景気後退の確率は40%→60%に上昇したとのこと。また米国にとって関税は税金と同じであり、その規模は米国GDPの2.4%。日本円にして102兆円もの増税となって襲い掛かる。米国ではインフレが再加速したような形となるため中間層の生活は厳しくなり、国民のトランプ大統領の支持率はすさまじい勢いで落ち込むことになるだろう。

また4月3日(金)、「米国3月雇用統計」は良好な数値で発表されたものの、もはやそれどころではなく、米国の相互関税政策に中国が報復措置(34%)を発表したことで、そこから雪崩のごとく大暴落。挙句の果てに深夜FRB・パウエル議長が演説する機会があったというのに、「関税でインフレが進む可能性を考慮して、利下げを急がない姿勢」だったことで、市場は下げが止まらなくなってしまっている。

先週の筆者は、愚かにも浅はかな行動を取ってしまった。自戒の意味も込めて記しておきたい。

水曜日の夜にトランプが相互関税を発表すると、日経平均株価先物は、前日高値から2,300円もの特大暴落となる33,400円まで墜落したのちに、木曜日の寄り付きは35,000円程度で始まり、一時34,100円ラインまで下落するも、34,736円まで上昇して引けた。これで筆者は33,400円が現物に出てこない【幻のSQ】的なニュアンスであると感じ、これはもう織り込んだ買いだ、と感じてしまった。

ここまで日経平均株価の最高値は、昨年7月11日につけた42,427円で、特に今年に入っても高値40,300円ラインがあっての34,000円ならば、だいたい20%程度の調整ができており、底値は近いと感じてしまったこともある。前稿で、わざわざ各国の報復行為を確認してから動けと書いていたのにだ。

筆者としては、先週に銀行から追加入金してまでも、保有資産を守るために大量すぎるくらいに購入した「IS米国債20年ヘッジ」(2621)が、思ったよりも効力を発揮しないことにイライラしていた面もあったと思う。木曜はこれらを前場のうちに一気に売却したため、信用余力は110%まで増えた。そこでできた資金の半分を使い、「ダイフク」(6383)、「アドバンテスト」(6857)、「ブリヂストン」(5108)を購入した。しかし大引けを迎えてから弱含み、米国市場は崩れ始める。ここで筆者はやってしまったことに気がついたが。

●4月4日(金)日経平均終値33,781円。-955円安。

NYダウ-4%、ナスダック-6%、SOX指数が-9.88%安だったため、この世の終わりがやってくるかと感じていたが、寄り付きは謎の力が作用し、一時33,700円ぐらいだった日経平均先物は34,300円まで押し上げられて寄り付く。ただ市場は、米国の相互関税への世界各国の報復関税発表があるか? これを見極めようと、まったく買いが入らずダラダラ下がって大引けを迎えた。

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