本紙は昨年6月から、国民民主党・玉木雄一郎代表の実弟・玉木秀樹氏の詐欺疑惑を追及するなか、この3月22日、新たな詐欺疑惑を報じた。
初めて弟・秀樹氏が「こぐま」という偽名を使って、共犯と見られる岩田浩二氏とセットで登場し、不動産投資話(「キレイコム」=下写真は法人登記簿=での借入)で230万円詐取した疑惑だ。
偽名を使ったのは、昨年11月22日のことで、本紙報道などを通じて兄・玉木代表を信用付けに使う手口がかなり知られたことから、金銭を詐取するやり方を替えた結果のようだ。
その記事でお伝えしたように、岩田氏分(280万円)と併せ総額520万円を詐取されたとする被害者Y氏は、まだ弟・秀樹氏、岩田氏とは連絡を取れ、まだ返済されるかも知れないというかすかな期待を抱いていた。
まず、その件の後日談を報告する。
本紙のこの3月22日の記事が出ると、ほどなく2人から被害者Y氏に対し連絡があったという。
「こぐま」こと玉木秀樹氏の方からは、本紙記事のことには一切触れず、「320万円は岩田に渡したから、返済のことは彼に言ってくれ。もう自分は関係ない」旨の言い分を一方的に言い、電話は切れたという。
そこで被害者Y氏は岩田氏に電話し、その言い分は本当か問い質したところ、岩田氏はあっさり認め、しかし「自分が使ってしまった。申し訳ない」旨、述べ、3月中にいくらか返済することを誓ったという。
だが、4月に入っても振込も、連絡もない。そこでY氏が岩田氏に電話すると、すでに「この電話は使われておりません」とのアナウンスが……。
そこで、Y氏は現在、岩田氏が業務委託して、ホテルに泊まり出稼ぎに来ているという名古屋方面の会社社長に電話し、事情を把握しようとしたが、その社長は「岩田氏は返すといっているんだから返すだろう。自分は岩田のことを知っているけど大丈夫」旨言い、自分の聞きたいことを聞けないうちに電話を切られたという。
「2人はアクセスさんの記事を見て、それで急に私に電話して来たのでしょう。で、2人で芝居して、玉木は岩田に返済したから問題ないと。その上で岩田は連絡を絶つ。そう思わないわけには行きません。もう警察に訴えます!」(Y氏)
なお、その際の被害者Y氏と弟・秀樹氏との会話のなかで、どちらも、本当は「こぐま」ではなく弟・秀樹だと確認するような会話にはならなかったという。
もっとも、既報のように、Y氏が教えられた「こぐま」と、本物の弟・秀樹氏が使用する電話番号は一緒だし、Y氏は秀樹氏の顔写真を見て「こぐま」本人と言うのだから、同一人物であることは疑いようがない。
ところで、本紙はその後の取材で意外かつ重大な事実を掴んだ。
弟・秀樹氏が「こぐま」を名乗ったのは偶然ではなかった。
実は「こぐま」は、秀樹氏の彼女の姓「小熊」から来ていた。
しかもその彼女はドバイ在住で、秀樹氏の同地における詐欺疑惑にも協力していたようなのだ。