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一難去ってまた一難!? 大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」社員全員3月末で解雇説の真相

本紙でも既報のように(本紙YouTube版はこちら)、大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の経営権を持つ「MPH」(東京都港区)の高橋英樹・三原孔明派VS大島正人・阿部博派の内紛は、前者の主張を認める仮処分決定が3月26日に出、また後者が占拠していた本社を明け渡して前者の実質勝利に。
そこで、ほどなく給与が払われるのだろうと思っていたら、複数の社員から本日になり、本紙に「3月末で全員解雇された」、「集団提訴、労基署に駆け込む!」といったメールが。
いったい、どういうことなのか? 真相を探ってみた。
結論を先にいえば、解雇ではなく、「会社都合の退職」であるようだ。
「解雇なら失業保険は出ない。退職なら失業保険が出る。しかも、自分が望んで退職なら失業保険がもらえるまで2カ月ほどかかるが、会社都合での退職なら早ければ1週間ほどで出る」(関係者)
社員からのメールのなかには「突然、解雇になった」もあれば、「自主退職して」と言われたとの内容も。情報が錯綜しているようだ。なぜ、そんなことに?
これに関しては、大島・阿部派側に付き解雇された元執行役員H氏(人事担当)が全社員に一斉に連絡出来るメールアドレスのIDとパスワードを教えないまま連絡が取れなくなっていること、また、多くの本社役員(執行役員も含む)が解雇されたことから部下は疑心暗鬼になり、事務処理をやってくれるのはほぼ「新生ミュゼプラチナム」(東京都千代田区。旧「メンズミュゼ」)側に移ったスタッフに限られるという物理的理由もあるようだ。
それにしても、高橋・三原派は自分らが経営権を取り戻したら、速やかに給与支払いをすると言っていたのではないか?
「現実的には手続き上1~2カ月はかかる。最も早く払える方法を模索した結果、『会社都合の退職』とした。むろん、会社都合だから速やかに失業手当申請に必要な『離職票』を出します。それを今、新生ミュゼの方に移ったスタッフが休日も返上でやっています」(幹部)
並行して、就職先も斡旋しているという。
メンズ専門だった「メンズミュゼ」の社名を、男女どちらの脱毛サロンも経営して行くといういうことで「新生ミュゼプラチナム」(本社住所もMPH本社から千代田区麹町の高橋氏グループ会社本社に移転)に改めたわけだが、同社だけでは、一挙に2000名ともいわれる社員を雇えないので、同業の「LACOCO(ラココ)」、「RBL」での受け入れを要請。RBLとの間では、すでにミュゼプラチナムの約200店舗の内20店舗経営譲渡の手続き中。5月のゴールデンウィーク明けを目処に振り分けられれば、とのことだ。

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