アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

内紛の「ミュゼプラチナム」、社員への給与はいつ支払われるのか!?

本紙ではこの間、一時、大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の経営権を持っていた「船井電機」、それにミュゼ並びに現在ミュゼを経営する「MPH」(東京都港区)などにつき独自情報を適示報じて来ていることから、ミュゼの現場社員から給与遅配に関する問い合わせが度々来る。
つい先日も、「未だ給料が払われず奴隷労働させられています。大島会長は給与遅配の説明会ZOOMでは、前取締役からの妨害によって資金調達がなかなか出来ずと言っていますが、それが本当なのか確かめていただきたいです。生活困窮しているスタッフのためにもお願いします」とのメールが来た(冒頭写真)。
そこで、本紙なりに独自ルートで調べてみたので、その結果をここに報告する。
まさに、前述のメールでも記されているように、ミュゼを経営するMPHは現在、「阿部博」なる者を社長にしたとする大島正人ミュゼ会長(横写真右人物)側と、その大島会長側が解任したとする三原孔明社長(横写真左人物)ら前経営陣側との内紛状態にある。
そして、大島会長が社員向けに、給与が払えないのは前取締役からの妨害があるからと言っているのは紛れない事実だ(左下写真=証拠の社内メール)。
結論を言うと、それは虚偽だ。
大島会長が、この間、資金の面倒を見て来た高橋英樹氏がオーナーの「グローバルブリッジファンド合同会社」(GBF)に見切りをつけ、債権者と共闘し、GBF、三原社長らを排除し、現場の人事権、運営権を掌握したのは2月8日のことだ。
大島氏は、新社長にしたという阿部博氏の裏側にいるファンド経営者が資金力があると見て頼ったようだ。だが、本紙の調べによれば、このファンド経営者も詐欺師のようで資金力はない。
したがって、大島会長側は“乗っ取り”後、当初、給与は3月10日に予定していたが、それが遅くとも3月19日までに延期された。それは、三原社長らの妨害ではなく、頼った先の当てが外れたからだろう。
したがって、現状の内紛状態のままでは3月19日までの給与支払いも難しいと思わざるを得ない。
「昨年11月、12月と給与遅配があったものの、こちらは両月共、遅れたものの支払われています。しかし、今年に入り1月25日の給与が未だ3割分遅延に。そして、2月25日分の給与は全額遅延。3月25日以降の給与払いは目処が立っていないのが現状です」(社内事情通)
これに対し、乗っ取られた側の三原社長は3月8日、社内有志の協力を得てURLを拡散してミュゼ社員向けにZOOM説明会をしている(横写真)。約1時間20分で、本紙はその録画を入手している。
そのなかで、“乗っ取り”の証拠として、執行役員の畠中裕一氏が、弁護士の命令を受け、実印などが入ったMPHの金庫を会社から持ち出し、やって来た見知らぬ者に渡したことを自白する音声記録を公開している。
畠中氏はその音声記録のなかで、その弁護士が〇〇氏だろうと問われ、そういう認識はないと否定しているが、その後、乗っ取りのためにその実印が使用されている事実からして、その弁護士が、大島会長が担いだ阿部ミュゼ新社長の代理人であることは明らかだろう。
三原社長が、このような音声記録を社員にあえて公開したのは、大島会長側が“乗っ取り”を否定し、しかも、給与遅配は三原社長ら前経営陣のせいにしているからだろう。
三原社長は給与の資金は用意出来ている。だから、支払いをしたいが、大島会長側に運営権を違法に握られているため、口座情報がわからないため振り込めないという。
もっとも、社員にしてみれば、そのような証拠を示され、条件さえ整えばすぐにでも支払えると言われても、自己弁護にしか映らないようだ。その後の質問のなかで、「なぜ、詐欺師とか言われる高橋英樹氏を信じるのか?」旨の厳しい問いも出ている。

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