アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(419回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月10日~3月14日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、36,887円と前稿比-269円(※前項比▲1621→ ▲372→ +362→ ▲785→ ▲360→ +1481→ ▲739→ ▲705→ +193円(大納会))の下げとなった。その後、下げ過ぎの反動か? パウエル議長発言の後に突如強い展開となり日経平均CFDは37,200円で引けている。

ドル建て日経平均の終値は250ドル(※前稿247.7→257.7→ 256.5→ 255.8→ 255.8→ 257.3→ 247→ 247.5→ 252.6 →246.7(大納会))。日経平均株価は、円建てでは下がったがドル建てでは小幅プラスだったのだ。
NYダウは、週間で-1,039ドル安となる42,802ドル(※前稿比+413→ ▲1,118→ +243→ ▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル
ナスダック100は20,201Pと、前稿比-683P安(※前稿比▲730→ ▲501→ +624→ ▲23→ ▲296→ +333→ +594→ ▲450→ +183→ ▲175)であった。

先週金曜に、パウエル議長は会見の中で、「米国経済は不確実性があるなかでも良好な状態」と発言すると、そこから米国株式市場は「こんなに株価が軟調なのはおかしい。Fedもそうおっしゃっているではないか!」といわんばかりに、一気の上昇となった。
S&P500指数もナスダック100指数も、200日移動平均線を割れてからの反発(S&Pは金曜日5,666Pがあっての現在5,770Pで、200日移動平均線は5,711P。ナスダック100は19,736Pがあっての現在20,201Pで200日移動平均線は20,155P)であることからも、週開けの日本市場は、買い遅れた層が慌てて買いに走る可能性が高く、日経平均CFDの引け値である20,202円よりも強く始まるものと考えている。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。今週は雇用統計が終わったばかりだというのに、重要なイベントがたくさん用意されている。
まず、なによりも重要なのは週末金曜日に国内で実施される「メジャーSQ」だろう。現在テクニカルの項で後述しているが、2月4週目までは海外勢が日本株を売り越している様子が確認できる。また同じ期間であるが、個人投資家は大量に日本株を買い込んでいる様子が分かる(※テクニカルの信用取引評価損益率を参照)。

通常であるとこのパターンの場合、個人投資家は3月3日からここまでの相場の乱高下でメンタルがやられてしまい下値で売っており、それを海外勢がしっかり吸収するというのがセオリーのため、メジャーSQは高値で着地する。というのが、筆者がこれまで知っている株式市場である。ただ、最近はやけに個人投資家が賢く立ち回っている、と感じることが多いから困ったものだ。それを推し量る意味でも、週明け月曜日に、日経平均株価の寄り付き値が37,200円を超えて高く始まるか? には注目したい。海外勢がメジャーSQ値を上に持っていきたいのなら、週明けは仕掛けが入りやすいだろうからだ。

また今週は、米国で「消費者物価指数CPI」や「卸売り物価指数PPI」などのインフレを占う指標が出るので大注目だ。ただ、今回はやけにインフレの落ち着きを示すようなコンセンサスとなっており、市場はコンセンサス通りに着地するなら、米国債長期金利の低下(国債価格の上昇)&株高で反応しそうだとも思える。そして、国内の春闘結果も重要なはずだったが、すでにリーク情報がでて、日本の利上げは5月の日銀会合まで休止だそうだ。
よって、今週のストラテジーとしては、まずは急落が始まった、またこれまでのレンジ取引の下限である37,800円ラインを一度は試すことをコンセンサスとしたい。ただ、それはS&Pとナスダック100指数、そして日本のTOPIXの200日移動平均線の値(2,718P)を越えている間の話である。

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