プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、37,156円と前稿比-1,621円(※前項比▲372→ +362→ ▲785→ ▲360→ +1481→ ▲739→ ▲705→ +193円(大納会))の大きな下げとなった。その後、下げ過ぎの反動か、少し強い展開となり日経平均先物は37,550円で引けている。マイナス幅は4.18%である。
ドル建て日経平均の終値は247.7ドル(※前稿257.7→ 256.5→ 255.8→ 255.8→ 257.3→ 247→ 247.5→ 252.6 →246.7(大納会))。マイナス幅は4.15%であった。NYダウは、週間で+413ドル高となる43,841ドル(※前稿比▲1,118→ +243→ ▲242→+121→+936→+1550→▲794→+151→▲259)。※最高値は2024年12月5日の45,074ドル
ナスダック100は20,884Pと、前稿比-730P安(※前稿比▲501→ +624→ ▲23→ ▲296→ +333→ +594→ ▲450→ +183→ ▲175)であった。
まずは、先週の筆者の取引を振り返りつつ、相場の振り返りをしたい。
●2月25日(火)日経平均38,238円(-539円)
AM8:45までの気配をみるに、上に向かうパワーが強く、最安値をガシガシ更新していくような気配は感じられなかった。祝日の月曜日に仕込んでいた、日経平均先物の売り玉1.5枚は、午前の上げの過程で+1.5万円で切られた。
ただ筆者は、前稿で記載したように念のため朝イチで「NTT」株を損切りし、ここで大きく「IS米国債ヘッジ」(2621)を購入した。インド株ETFに関しては迷いに迷ったが、まだ打診買い程度のポジションであることと、株式の割合が低くなりすぎてしまっていることもあり、様子見を決めた。
またその後の日経平均。前場に38,470円まで上がって、前日月曜の高値である38,370円ラインを下回ったのを見て、資産のヘッジのため38,350円で売り玉を保有(※同時に38,460円で返済注文をセット)した。
そして日本市場が引け、欧州の場が始まるが強い。しかしその夜、「米国2月消費者信頼感指数」が98.3と出た。コンセンサスは102.5だ。これはとうとう崩れるかな? と身構えたが、米株市場は動揺するものの、すぐに売り買い交錯状態となり日経平均先物も37,960円をなかなか割らない。その後、就寝中に一度37,680円ラインまで下がるも戻して引けていた。
●2月26日(水)日経平均38,142円(-95円)
水曜朝寄り付き。時間外で盛り返してきた日経平均先物3月限。前場が始まる頃には38,060円まで回復。しかも半導体関連株は一斉売り気配の中。またセクターローテーションの資金循環の気配がでているな。そうこう思っているうちに、筆者の日経平均売り玉がマイナスになりそうになったため一回決済に。+3万円程度。
しかしAM9時6分には、また下げ相場が始まったかのような下げターンが始まったため、再度日経平均先物の売り玉を購入。ただここまで何度も弱含んでは、しっかり盛り返す相場つきを味わってしまっていたため、「まだ本格的な下げ相場になっていないのか?」と漠然としたイメージを描いていた。案の定、今回も少しの利幅で決済となるが、ここで気がつく。資産ヘッジでやっている捨て玉であるにも関わらず、少しの利幅ながらも3戦3勝になっていることに。基本的に相場は弱いんだな、と筆者なりに感じていた。
●2月27日(木)日経平均38,256円(+114円)
AM6:00には、世界最大企業である「NVDA(エヌビディア)」の決算があり、いつも通り、市場のコンセンサスを上回った。時間外で株価は+1%程度。
ただそれを受けて始まった日本株市場で、日本の半導体銘柄「東京エレクトロン」などの株価が弱すぎる。だいたいこれまでの「NVDA」であったら、時間外のPTSで上にぶっ飛んでいたはず。ただ、市場はふらふらと上昇し始め大引けを迎えた。
これを見た筆者は、就寝前に、週内の高値である日経平均株価38,470円まで値が上がったら、念のため日経平均先物の売り玉を、これまでの1.5枚ではなく1枚で仕込もうかと考えており、携帯の先物画面を開いてPM23:30を迎えていた。するとPM23:40分頃、突如、米国半導体SOX指数が、それまでプラス圏であったにもかかわらず、ドカンとした下げがきて0.5%くらい一気に崩れた。「えっ!」と思うと同時に、反射的に日経平均先物の売り玉を1枚(38,300円)保有した。
PM23:50くらいには、トランプ大統領が、前日に発言した内容をひっくり返し、「3月4日にカナダ、メキシコに関税を発動する」、挙句の果てには「中国にもさらに+10%の関税をかける」と言って相場が崩れたことが分かった。ただすぐに売り買い交錯状況になり、相場は大崩れするかどうかまったくわからない雰囲気だったため、追加の売り玉は仕込まなかった。しかし、翌日の朝に目覚めると、米国半導体指数が-6.09%というなかなか見ない崩壊っぷり。
ただ残念にも、筆者はこの日、PM12:00から重要な仕事の打ち合わせが入っており、株価を見られるのはよくてPM14:00頃。そこで、37,170円でいったんの決済を決断した。
その後、PM14:00。しっかりチャートを確認したら後場にも崩れて36,820円くらいまで下がったところで反発を開始しており、日経平均株価先物は38,100円程度でもみ合いになっていた。しばらく見ていると、もう下に向かうほどのパニック状態の雰囲気がまったくなかったため、とりあえず日経平均株価先物価格37,110円で、ドテン買いを決意。ただ思惑とは異なり上がらない。よって場が閉まる前に37,170円で適当にリカク。人生で初めてとなる? 日経平均先物の売買で5戦5勝で終わった。