「中居問題」で大揺れのフジTV--トヨタ自動車やNTTドコモ、セブンイレブンなどの大手企業が次々とCMを差し止め、その損害は数百億円とも。
そんななか、買収説の情報が。
その相手とは「楽天グループ」(4755。東証プライム。東京都世田谷区)。
フジTVの親会社は「フジ・メディア・ホールディングス」(4677。東証プライム。東京都港区)。同社のメーンバンクはみずほ銀行。そのみずほ銀行が楽天側に打診。バックには、携帯電話の基地局が足りない楽天モバイルに回線を貸し出して来た「KDDI」(9433。東証プライム。東京都千代田区)が。
楽天率いる三木谷浩史氏は、みずほ銀行側に吸収合併された旧興銀出身で、そもそもみずほ銀行とは懇意だ。
ついでだが、この件には三木谷氏が出た一橋大学先輩の竹中平蔵氏(元総務大臣)が絡んでいるとも。
以上は未確認情報ながら、今回の中居問題の最大戦犯とも言われる実力者、フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役の日枝久氏と三木谷氏は面識があり、しかも過去、三木谷氏がフジTV買収に色気を見せたこともあるだけに、今回の情報は信憑性を増す。
2005年、ホリエモンこと堀江貴文氏がフジTV(=ニッポン放送)買収に動いた際、三木谷氏が、当時、フジTV社長だった日枝氏にフジTV株を貸株してと打診(すると、ニッポン放送は実質的にフジTVの株主ではなくなり、ライブドアは買収できなくなる)。三木谷氏はそれ以前から、インターネットとTVの融合につき、日枝氏と話し合っていたそうだ。
もっとも、三木谷氏は楽天とフジTVの経営統合に拘り、この貸株話は流れたそうだが。