本紙は今年6月9日、「八王子の公団欠陥マンション問題のさらなる疑惑」なるタイトル記事を報じたように、これまでに、この前代未聞といっていい、旧都市基盤整備公団(都市再生機構)発注の杜撰極まりない工事について何度か取り上げて来た。 もちろん、建設会社が問題であることはいうまでもないが、しかし、設計通り工事ができているか、工事監理業者がキチンとチェックしていたなら防止できたはず。それができなかったのは、工事監理業者が旧建設省、または公団の天下りを受け入れるなど癒着関係にあり、なあなあでやっていたからではないかと問題提起しておいた。 その問題の工事監理業者がどこだったのか、ついに判明したのでその名を明かそう。 既報のように、建て直しを余儀なくされたのは46棟中、実に20棟もで、今回、判明したのは、すでに建て替え工事が終わっている3棟、工事中の1棟を除いた16棟中の14棟。 「日東設計事務所」(東京都新宿区)と「千代田設計」(東京都新宿区)だ。 なお、この2社がいかに旧建設省等と癒着していたかに関しては今後の課題(さらなる情報提供を求めます)とし、以下、内訳について記しておく。 (建設担当企業) (工事監理業者) ? 5?7?2号棟 北野、小牧JV 千代田設計 ?5?7?3号棟 東亜建設、廣野・岩井JV 日東設計 ?5?7?4号棟 同 同 ?5?7?5号棟 同 同 ?5?7?6号棟 同 同 ?5?7?7号棟 勝村、奈良、三ッ目JV 同 ?5?7?8号棟 東急、松栄、ユーディーケーJV 千代田設計 ?5?7?9号棟 同 ?5?7?10号棟 同 ?5?13ー2号棟 植木、丹勢、大春JV 千代田設計 ?5?13ー3号棟 勝村、奈良、三ッ目 日東設計 ?5?13ー4号棟 同 同 ?5ー13ー5号棟 同 同 ?5?13ー6号棟 真柄 同 ?5?13?7号棟 同 同 ?5?13ー8号棟 同 同…