アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第138回「オリヴィア・ハッセ―が輝いた68年」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 女優のオリヴィア・ハッセーが亡くなった。73歳だった(1951年生。アルゼンチン出身)。こちとら中学3年の1968年、オリヴィア・ハッセーは『ロミオとジュリエット』(フランコ・ゼフィレッリ監督)のジュリエット役で大ブレイクした。撮影時は高校1年くらいか、中学生のあこがれアイドル女優のトップって感じで、大騒ぎだったのだ。
 68年といえば、アメリカン・ニューシネマの時代で、そんなときにシェークスピアの古典劇かよ、なんて思ったけど、それでもオリヴィア見たさに観に行ってみると、これが今風の青春映画風で新鮮だった。これは将来、大女優になりそうだなあ、と期待したけど、その後は、『サマータイム・キラー』『暗闇にベルが鳴る』とか、B級作品が多く、パッとしない役柄ばかり。それが1980年の『復活の日』(深作欣二監督。左写真)の出演で久々に話題になり、その年、カネボウのCMに登場。そのCMソング『君は薔薇より美しい』を歌った布施明と結婚したニュースにびっくりしたよ。あのジュリエット役と布施明が結びつかず、飲み屋でも「何で布施明なんだよ?」なんて話題になったものさ。
 それもしばらくして離婚、その後三度目の結婚(布施の前に、ディーン・マーチンの息子と結婚して離婚している)したが、もう話題にならなかった。90年代にレンタルビデオで観た『IT』(スティーヴン・キング原作の傑作ホラーのテレビ版)に出た時、現役で頑張ってるなあと懐かしんだこともあったっけ。

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