アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「船井電機」「船井電機・ホールディングス」を1円で叩き売った上田前社長と事件屋の手口詳報

 本紙では11月29日、「スターゲート」(旧ミュゼ・ホールディングス」)なる「船井電機」が孫会社。「船井電機・ホールディングス」が子会社に当たる親会社の株式が、たった1円で「EFI株式ファンド」(東京都中央区)なる株式会社に売られたことを報じた
今年9月10日のことだ。
関係者によれば、スターゲートの株式は100%上田智一氏(冒頭右写真)が所有。9月10日といえば、まだ上田氏が船井電機、船井電機・ホールディングスの社長で、船井電機が準自己破産になる前。経営が傾いていたとはいえ、まだ10億円やそこいらの価値はあったのでは。
それをたった1円で売ること自体、特別背任行為ではないか?
しかも、前回記事で述べたように、登記上こそ出ていないが、実際にEFI株式ファンドを支配していたのは代表の福井氏ではなく、古寺誠一朗氏(冒頭左写真)という事件屋といってもいい人物だった。
 横に掲げたのが、1円でスターゲートが買収した同日(9月10日)、古寺氏が関係者に渡した1枚の紙。
1円で購入しながら、そこには「必要経費総額は約9億円」と記されており、金額が矛盾するが、船井電機の役員を自分の意のままになる原田義昭元環境相などに替え、船井電機を再生し、再上場を視野に最終100億円以上で転売するという、あり得ないことを謳ってカネ集めを計画していた。
もっとも、船井電機創業者一族取締役が10月24日に準自己破産申請し、その目論みは実現しなかったのだが。
関係者によれば、上田氏と古寺氏がくっついたのは、
「そもそも、船井電機取締役で上田の指南役だった中村肇公認会計士が主導し、阿部豊という者に売却先捜しを頼んだところ、阿部が古寺を連れて来た。阿部と古寺は古くからの飲み仲間と言っていました」。

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