●これが、パシコン「コンプライアンス委員会」のメンバー
昨日の同連載(7)において、本紙は「内部告発文書」の存在を明らかにした。
そして、そのなかで以下のように記した。
「(「内部告発文書」の)資料編のなかには、実は荒木氏にこうした面で協力していると思われる『コンプライアンス調査委員会』を名目とした検察や警察庁キャリアOBや現役警視庁刑事名を記した名簿もある」――。
昨日、パシコン関係者にその名簿を見てもらったところ、間違いなく本物であることがわかった。
発足時、ちょうど雪印の不良乳製品が世に出回り問題になっている等しており、それを契機に、パシコンも社内の不正をキチンとチェックしようということを名目に設けられた。だが、その設立が荒木代表本人であり、また、それ故に、本来なら真っ先に調査対象にならねばならない当人がいまも代表に居座っていることなどを勘案すると、コンプライアンスに名を借り、社費にて、荒木代表が自らの不正を暴かれないように雇った法律面での“私兵”といわざるを得ない。
荒木ファミリー企業「パシフィック・テレコム」の破産に伴なう闇金筋からの取り立て、また、「イーストチャイナシーホテル」の“乗っ取り”という本来、私的な件でも、これら人脈は威力を発揮してくれるという計算もあってのことなのだろう。
そして、今回、「内部告発文書」がパシコン幹部に送りつけられているとされる件でも、荒木代表はこれら委員に相談し、その権威を背景に、犯人捜しを行う一方、文書回収を図り、また、役員の口封じを始めているそうだ。
そこで、この委員会名簿をここに公表することにした(冒頭左側に掲げている)。
ところで、関係者等によれば、錚々たるこれら人脈は、荒木代表と懇意なメンバーの一人、亀岡偉民氏(作新学院野球部時代、江川卓元プロ野球巨人軍投手とバッテリーを組んでいた)の紹介によるようだ。その亀岡氏、亀岡高夫元農林水産大臣(旧田中派)は義父で、同大臣秘書をしていたこともある。
そして、この亀岡氏と特に懇意なのが、やはりメンバーに入っている日野正晴氏。この2人が中心で、後の方々は、彼らの名誉のためにあえて断っておけば、事情を良く知らず、実態は名義貸しのようである。