銃を持たない「丸腰」の刑事が、自慢の格闘術で悪に立ち向かうハードボイルドストーリーのコミック。
原作は元警視庁刑事で、本紙・山岡が週刊誌記者時代に度々コメントをいただいた北芝健氏。
献本されて来たので紹介する。
そもそもは『週刊漫画サンデー』(実業之日本社)で連載されていて、2001年12月11号が最終回。連載は実に17年も続き、刑事劇画の金字塔として知られる人気作品。
そのため、連載終了後、実業之日本社からは元より、ゴマブックスなど複数の出版社から大合本、デラックス版などが出された。
また、連載中の1993年、松崎しげる主演でビデオ化されたことも。
それでも時を経て、その人気は衰えないということで、再び、実業之日本社から出されている。
すでに10月24日にこのVol.15が出ているが、北芝氏によると今後もおよそ2カ月ごとに出され、Vol.60ぐらいになるのでは、とのことだ。
北芝氏の警視庁時代の知識や体験が元になっており、主人公・丸腰和人の悪を叩くも、時には妥協もし、女性に大モテなところが、単純な勧善懲悪ものではなく、中年以上の男性はカタルシスを感じ、支持を得ているようだ。
(定価660円)