先週は日経平均は堅調だったものの、内容は世界3位SPA「ファ-ストリテイリング」(9983。東証プライム。山口市)頼り、個人メーンのグロース市場は軟調で閑散。こういう相場になると、低位仕手株が動き始める。
その代表は「イメージ情報開発」(3803。東証グロース。東京都千代田区)だろう。ザラ場を含めれば3日連続ストップ高。先週も別件で取り上げたが、今回の急騰は関係者が売りさばくための上げのようで、売却が完了すれば急落する可能性が高い。筆者には「解体するための上げなので、終われば下がるから買うな」と連絡があった。関係者がいくらで売りたいかは不明だが、大量にさばくには大量のイナゴ投資家を引き寄せる必要がある。我々は外野からの見物で、決して買わないことだ。
ところで、兜町(実際は蠣殻町)の老舗「丸国証券」ではOP、先物、外国株は取り扱わないそうだ。日本株のみという。聞けば、営業の主力部隊である歩合外務員の平均年齢は70代半ばという。それでも廃業せずに生き延びているのは、ある意味リッパといっていいだろう。
本題に入ろう。春ごろ大幅高したあるハコモノ銘柄に問題が発生しているようだ。企業側ではなく仕手筋側という。